暑熱馴化のやりすぎは逆効果?
先日のトライアスロンデビュー戦、当日は湿度も温度も高くてさらに日差しも強かったので暑さ的には厳しいコンディションでした。暑さはもともと苦手だったので、最後までオーバーヒートしないで走り切れるかかなり不安でした。けれどもふたを開ければ最後のランまで暑さでオーバーヒートすることなく、しっかり走り切れました。
暑さは苦手だったのでしたが、割とうまく暑熱馴化できていたのかな、と思います。
その暑熱馴化、順化トレーニングやればやるほど良い、というわけではないんじゃないだろうか、という情報に最近いくつか見かけたので紹介します。
金栗四三と瀬古利彦
今月のランニング・クリールの中で紹介されていたのが金栗四三と瀬古利彦の例。
両者ともにオリンピック前に猛暑の中で、走り込みを行う等準備していたので、本番では力を発揮できなかったということでした。
瀬古さんのオリンピックでは、勝ったのは涼しい場所でしっかりと練習を積んで臨んできた欧米選手。
結局、暑熱馴化もやりすぎるとコンディションの低下を招くうえに、耐暑さ以外のトレーニングの質的には低下してしまうのかもしれません。
トライアスロンコーチの体験談
同じような失敗経験を私が通っているトライアスロンクラブのコーチ(元エリート選手)からも聞きました。暑い時期の大会に目標定めたときに、酷暑の中で激しいトレーニングを積んだけど、当日は結局熱中症状態になって力が出なかった、と。
なので暑熱馴化に関して言えば、それほどやりすぎずに涼しい時間にしっかりトレーニング積んだほうがいいですよ、とのことでした。
そこで私も今回のトライアスロンに向けて、あまり暑熱馴化をやりすぎないことにしました。
今回のトライアスロンでの暑熱馴化
結局、今回の大会に向けてやった暑熱馴化は、休日の晴れた日中子供と外で遊んだり、大会の3日前に少し長めに熱いお風呂に入ったりした程度。トレーニングは早朝の涼しい時間にやっていました。
暑さについてはかなり不安でしたが、結果的には本番でうまく対処した部分(こまめに水をかぶるなど)がありながらも、暑熱馴化としては十分だったようです。
確かに去年なんかも振り返ると、暑熱馴化で張り切り過ぎると、日中に無理に運動⇒疲労⇒トレーニング量低下、というパターンになっていたように思います。
まとめ
暑熱馴化の塩梅は難しい!
やりすぎると疲労でフィットネスが下がるので、涼しい時間にしっかりトレーニング積んでおく+αくらいにとどめておいたほうが良さげです。