初めての子連れハイキング(桑谷山)
子供と山歩きすることにあこがれていて、子供が生まれて以来、山歩きに出かけるタイミングを伺っていました。下の子も4歳になり、ある程度歩けるようになったし、秋口でいい季節になったのでそろそろタイミングかなと。
というわけで少し前になりますが、子供(7歳と4歳)二人と妻と家族で山に登ってきました。行ってきたのは桑谷山。三河湾に面した蒲郡市・岡崎市の境にある山です。山に登るといっても、標高は453mなので家族でのハイキングに最適だと考えて出掛けてきました。
コース等
実際に歩いたGPSログは下記の通り。ログを開始するのを忘れていたのでスタートとゴールが離れていますが、実際はゴールと同じ地点からスタートしています。

山頂に行く途中で展望園地によって昼食を取ってから、桑谷山の山頂に行って、ループ状に帰ってくるコース。距離は7kmで、コースタイムは1時間50分です。
実は山頂直後にコースを間違えて、違う尾根に入ってしまいました。すぐに気づいたのですが、子供と妻は山頂に戻って待ってもらって、しばらく単独で間違いであることを確認して戻ったので15分ほどはロスしてしまいました。
標高差は下の図の通り。およそ300mほどの標高差でした。途中降りて登り返している部分がコースミスした部分です。

桑谷山ハイキング
スタートは桑谷キャンプ場駐車場から。池の脇を抜けて桑谷キャンプ場までは舗装路を歩いていきます。

桑谷キャンプ場の横からは未舗装になり、整備された気持ちのいい登山道をゆっくりと登っていきます。終始傾斜もきつくなく楽に登れる道でした。

子供のモチベーション維持のために準備したのが、虫取り網と虫かご、そして子供の背中のリュックには家から好きなお菓子を詰めてもらって心の支えにしてもらいます。
ただ日当たりの少ない道中はなかなか虫がいなくて、モチベーションの維持に苦労します。歩いては休み、お菓子を食べながらのんびりと登っていきます。
コースタイムだと駐車場から展望園地まで40分なのですが、やはり子供の脚。だいたい2倍くらいは時間がかかって、途中で子供たちもお腹がすいたよう。
予定を変更して展望園地で食べる予定だったおにぎりを一つだけ先に食べてもらって再度出発です。
舗装された林道を2回横断すると展望園地はすぐそこ。先が見えると子供たちも俄然元気になっていきなりのダッシュ!展望園地に到着です。
展望園地の展望台からの景色は素晴らしく、南側は蒲郡の街、三河湾、そして渥美半島を一望できます。

また北側にも少し展望が開けていて、名古屋方面を望むことができます。この日は空気が澄んでいて名古屋駅前のビル群をはっきりとみることができました。

展望園地は広場になっていて虫の王国でした。とんぼやバッタ、カマキリがたくさんいて子供も虫取り網片手に走り回ります。たっぷり1時間くらい過ごした後に、桑谷山の山頂を目指して出発です。
展望園地から山頂まではピークの尾根歩きの楽しい道。子供の脚でも楽に山頂に到着します。途中、きれいな青みがかった翅をもつ蝶をたくさんみました。

途中に看板があったのですが、アサギマダラという蝶のようです。この時期だけ見られる蝶とのこと。このアサギマダラ、帰ってから調べてみて驚いたのですが、想像を超えるような距離を移動する蝶なんですね。
本州の高地で夏を過ごすと、四国・九州を通って沖縄、台湾まで移動して、中国の大陸まで移動する個体も見つかっているとのこと。また移動後の最終目的地はまだ分かっていないそうです。
そんな蝶を見ながら桑谷山の山頂に到着です。この山頂、レーダー施設のすぐ裏側にあって、山頂の雰囲気は全く無し。ちょっと笑ってしまうぐらいです。とはいえ子供たちは山頂についたということでご満悦。お菓子を食べて下山に入ります。

下山は登りとは違うルートで、そのままレーダーの横を抜けて谷筋を降りていくルートです。
ここで少しルートミスをしてしまいました。レーダー施設の金網に沿ってそのまままっすぐ行くと踏み跡のあるルートが続くのですが、これが間違い。少しずつ方角が変わって違う尾根筋を降りていくことになってしまいます(途中、コンクリートの杭等もあるので、施設整備のための道かもしれません)。
ちょっとだけ行って、踏み跡が不明瞭になったので子供たちを戻して自分だけ少しだけ先に行ってみることに。地図だと谷筋を降りるはずなのに、尾根筋をずっと下って行っているので間違いだと判断して引き返しました。
戻ってルートをよく見てみると、金網沿いに左に曲がって2メートルほど先にルートを発見。こっちが正解でした。
しばらく行くともう一つ何かの施設横の金網を抜ける(ここも藪がたくさんで一瞬ルートかどうか迷いました)と、分岐があり、右に曲がって沢筋を下っていきます。

これが結構急な下りで足場も(子供連れ目線だと)悪かった。子供と慎重に下って、下の子は抱っこしながら林道に出ればあとは、のんびり散歩気分で里山を楽しみながら駐車場に到着。
コースタイムは1時間50分でしたが、昼休憩を抜いても4時間弱ほどのハイキングになりました。
子連れ目線で良かった点と反省点
良かった点
まず良かった点から上げてみます。
お菓子を子供に選んで持ってもらった
子連れのハイキングで一番難しいのが子供のモチベーションの維持です。
そこで今回は出発前に子供たちに好きなお菓子を選んで、子供にリュックに入れて運んでもらいました。
これが大正解。細かい休憩のたびに子供たちはどれを食べようかと楽しみにしながら歩いてくれました。
あえて言えば、少しお菓子の量が少なかったので、次は山盛り持っていってもいいかも。
あとは行きにコンビニやスーパーによって、一人100円分くらい好きに選んでもらっても楽しいかもしれません。
虫取り網を持っていく
上の子が最近虫取りにはまっていて、虫かごと虫取り網を持っていきました。虫を探しながら道中楽しんで歩けたのでこれも良かった。国立公園や国定公園だと虫取りはできませんが、今回行った里山だとこういう楽しみ方もできて良かったです。
反省点
次は反省点です。
装備・準備が甘かった
低山ということで少し装備に関しては甘かったです。
まずは靴。子供たちは普段の運動靴、大人も普段ランニングで使用しているジョギングシューズで出掛けました(私はONのクラウド)。
大人だけだったらこれでも全然問題なかったのですが、子連れだとだめですね。
下りの足場の悪いところで、子供たちは足を滑らせていました。どうしても危ない箇所は下の子を抱っこして降りることがありました。大人一人で歩く分には運動靴で全然問題無い箇所でも、子供を抱っこして自信を持って足を置けるかというと不安になる場所もありました。
子供の安全を考えると、子供の靴はもちろん、大人の方は準備を万端にしておいたほうがいいと感じました。
また道迷いを一箇所やってしまったのですが、コンパスを家に置いてきたことを後悔しました。国土地理院の地形図は印刷して持ってきていたので、地形は読めたのですが、歩いている方角がわかればもっと早めに間違いに気づくことができました。次回はコンパスとともに、スマホの地形図アプリも活用しようと思います。
タイムは思った以上にかかる
今回、コースタイム1時間50分のルートを歩いたのですが、かかった時間は4時間弱でした。これは想定よりもかなり遅かったです(3時間弱かなと踏んでいました)。
出発が10時くらいだったので、夕方になる前には戻ることができましたが、これが甘くみて午後の出発だったら暗くなるまで時間がかかっていたことになります。
これからはコースタイム2倍を基準に計画立てたほうが良さそうです。
まとめ
子連れでのハイキングを始めようということで、近場の桑谷山に登ってきました。
反省点もいろいろありますが、子供たちは普段見られない虫を見つけたり、どんぐりや栗を拾ったりして楽しんでくれたようでした。拾った栗を家で茹でて食べたのも強く印象に残ったようです。親も子供との時間をたっぷりと過ごせて素晴らしい時間でした。