走るのは痩せるため?
周りの人とランニングの話をしていて良く感じるのが、ランニング=痩せるためという図式が割と多くの人が無意識に結びつけていること。私も走り始めた当初はランニングと減量を結びつけていたのですが、最近は少し違うことを考えるようになりました。
決して、ランニングしても全然体重の変化が無いことを正当化するわけではありませんよ(笑)。
ランニングを始める=身体に新たな筋肉をつけること
ランニングを始めて(もしくはランニング量を増やして)いくことは、身体にとっては負荷となります。身体に負荷をかけると身体はその刺激に適用しようとしていきます。その過程で足りない部分の筋肉を成長させて、より速く/長く走れるような身体へと成長していくことになるわけです。
つまりランニングをして体を鍛えることとは、身体に新しい筋肉をつける、ということです。
同時に食事も絞ると体調崩しやすい
ランニングすることが身体が新しく筋肉をつけることであるわけですが、筋肉をつけるためには栄養が必要です。筋肉を作るためには十分なたんぱく質と糖類が欠かせません。
ところが痩せるためにと、ランニングと同時に食事制限もしてみたらどうなるでしょう?
新たに筋肉をつける(=走力の向上)どころか、ランニングで傷ついた筋肉の修復でさえままならなくなりますよね。たぶん…。
個人的な経験でも、大会に向けて体重を落とそうとしたことが何回かあるのですが、そのたびに疲労感が強くなって、トレーニングをしっかり積むことができなくなることが頻発しました。
その反省から最近はしっかり食べる(特に白米)を意識するようになったのですが、それ以降はトレーニング量をぐっと増やしても大丈夫になりました。
ちなみに体重はというと、ランニング前から多少の揺らぎ(±1kgくらい)はあるものの、ずっと一貫して65kgのまま(身長は175cm)です。それを考えると各個人に最適な体重があるのかな、という気がしています。そしてランニングをして、しっかり食べてることで、あるべき体重に自然と近づいていくのかな、と思っています。
体重=体型?
ちなみに体重はずっと変わってませんが、体型はかなり変わりました。あきらかに全体が引き締まって筋肉質になりました。もともと体脂肪率が高くて、全体的に丸みがあって女性的な雰囲気があったのがコンプレックスだったのですが、自分で言うのもなんですが、最近はだいぶん精悍な感じになってきています。
ちなみに水泳をしっかりやり始めてからは、上半身にも筋肉がついてよりいい感になってきてます。
結局、体重は一つの指標に過ぎずに、実際の見た目は筋肉量や脂肪の量、もともとの骨格が大きく影響するんだと思います。
なので、体重を減らす、ではなく見た目を良くするという理由でランニングをするのも一つかもしれません。
ランニングは健康(メンタル・フィジカル両方)のため
個人的にランニングの一番のメリットは健康になる、ということだと思います。それもメンタル・フィジカル両方です。
走ると身体は確実に健康になれることを実感しています。よく走りすぎると健康を害するという人もいますが(活性酸素が~、膝への負担が~、とかそういうの)、そこまで摩耗するほど”走りすぎる”事ってトップを目指すアスリートのようなよっぽどの強い精神力が必要だと思います。それどころか持久系のアスリートのほうが長生きだというのが最近の研究ではわかっています。確かにランニングは故障しやすいのは事実ですが、大体の故障は”急に負荷や距離を増やした”時におきているんじゃないかと踏んでいます。まだ筋肉ができていないのに速いペースで走ったりするような時です。ちなみに私自身も走り始めて1年目まではシンスプリントや鵞足炎等で苦しみました。それ以降、急に負荷を増やさないように気を付けるようになってからは故障知らずです。
身体が健康になった一番の実感は私の場合は低体温と低血圧の改善です。ランニングが習慣にできてからはすっかり症状が出なくたって、健康診断でもオールAです。
またメンタル面での効果もあって、シンプルに走るとすっきり気持ちいいです。仕事で滅入るようなことがあっても、走ってくればちょっとだけすっきりできるのはストレス解消と快眠のために絶大な効果があります。
そんなわけでランニングは健康にとっても効果があります。なので、健康をモチベーションにランニングをするというのがおすすめです。痩せるためにランニングを始めて、食事も絞って体調崩してランニングが続かずダイエット失敗して、ランニングも嫌いになるよりずいぶん良いと思います。
そして無理なくランニングを続ければ、それぞれの人のあるべき体重に自然と近づいていくし、体重が減らずとも体が絞れていい感じの体型になっていくと思います。