ランニングが始められない理由と意識すべきこと
定期的な運動ってしてますか?
していないとすればとても勿体無い!定期的な運動は人生を大きく良い方向に向かわせることができます(個人的にも経験済み)。
この記事ではなかなかランニングを始められない理由と、始めるにあたって意識しておきたいことを紹介したいと思います。
人生を生きる上で重要なこと
いきなりですが、人生の目的って何ですかね?
その答えは人それぞれだと思います。例えば「仕事で人の役に立つような大きな事を成し遂げたい」、「家族をとことん愛したい」、「自分の好きな事を極めたい」などなど、他にも人の数だけあると思いますし、一つでも無いと思います。
私の場合だと難しいですが、自分の能力を活かして周りの人や社会に貢献すること、そして子供が自由で幸せを感じながら生きられるような自立した人に育ってもらえるように助ける、というところでしょうか。
ただその人の生きる目的が何であれ一つ共通して言えることがあります。それは、人生を生きていく上で健康と体力は欠かすことができない、ということです。健康で体力があるからこそ、自分の生きたい人生を生きることができるのかなと思います。
もちろん人によって元々の体力や健康状態は様々です。生まれつきの病気を持ちながらも有意義で充実した人生を送っている人もいます。人生の充実具合はどのくらい健康であるかやどのくらい体力があるかで決まるものではなく、その人がどのように生きているかで決まるものでしょうから。
ただそういう人でも、その人なりの健康状態や体力の具合が生活のベースにあって、影響を非常に受けることは間違いないと思うんですよ。できるだけ健康で体力のある状態になっておく、というのはどんな人にも共通して重要なわけです。
そして健康や体力にとって間違いなく重要なのが定期的に運動する事です。ところが定期的な運動となると意外と多くの人がやっていないんです。私の会社でも周りの人や健康診断の結果を見てみても週に複数回の運動を定期的にやっている人は半分以下、というのが実感です。
その原因は、運動は重要だけど緊急性が無い、だからです。
「緊急では無い」ことの落とし穴
運動は間違いなく健康や体力にとって良いものです。この部分についてはほとんどの人が同意するでしょうし、医学的なエビデンスもたくさんあります。
その中でもランニングは手軽に始められますし、お金も時間もかからない(そして慣れると気持ちいい!)最高の運動です。私自身も体力が無くて体調も崩しがちだった体質を改善するために走り始めて多くのメリットを感じています(以下の記事参照)。

ほとんどの人が重要だと思っていても、実際にランニングを始めとした運動を習慣化できないのは緊急性が無いからです。
別にこの先一年間くらい走らなくても別に差し当たって健康状態や体力には変化は無いわけです。明日も明後日もだいたい同じ自分のまま。数年や十年たって初めて自分の健康状態の悪化や体力の衰えという形で見えてくるものです。なので今日、明日に走る緊急性はどこにも無いわけです。
同じことの裏返しで運動の効果もすぐには見えにくいというのも運動の習慣化を難しいものにしています。コツコツとある程度の期間(3ヶ月とか)続けてようやく効果が見えるものなんですよね。今の時代、何でもすぐにできることに慣れている私たちにとってはこのことが苦痛です。何かものが欲しいと思えばネットで注文して翌日には届くし、知りたいことがあればすぐにスマホで調べられる時代ですからね。
一念発起してせっかく走っても汗で水分が抜けて翌日は一瞬体重が減ったりしますが、翌々日にはまた元の自分に戻ってしまうのは現代人にはなかなか難易度高めです。
じゃあどうするか?小手先のコツみたいなものは色々あります(上の方で紹介した関連記事でも紹介しています)が、根本的には運動の性質=”運動してもしなくても短期的には変わらないけど、長期的には健康・体力に大きな差がついてくる”について強く認識したうえ取り組んでいくしかありません。
実はシンプルに走れば気持ち良いいので、こんなに大げさに難しく考えなくてもいいんですけどね。ただずっと続けるためにはこういう認識もしておいた方が続けやすいです(調子出ない時は必ずあるので)。
運動に限らず、勉強、楽器の演奏、仕事のスキルも同じではないでしょうか。本当に重要なものは「時間がかかる」ことなのかもしれないですね。コツコツと継続するしかありません。
そういえばイチロー選手も言っていました。「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行く、ただ一つの道」だと。
ランニング時間の作り方
さてランニングを始めとした継続的な運動がいかに重要か理解できたかと思います。ただ難しいのはランニングの時間の確保と習慣化です。
習慣化については「2分間ルール」を使うと簡単です。次の記事を参考にしてみてください。

ここでは時間の確保について紹介します。
まずはさしあたり走る時間をとるために、次にもっと長期的に走る時間を確保していくにはどうしたらいいかについて紹介します。
さしあたってのランニング時間の確保
私のような会社員にとって、オススメのランニング時間は週末の会社休日を使うことです。
子育てなどもあり休日も忙しいという方も多いかと思いますが、30分だけなら何とか捻出できるかと思います。その場合のおすすめは子供が寝てる早朝や夜に走ることです。
私も休日はなるべく家族の時間を過ごしたいので、ランニングや自転車は朝の5時からやっています。これだと2時間たっぷり運動してもまだ朝の7時。ちょうど子供や妻が起き出す頃には家に帰れます。
ここまでしなくても最初は30分だけ早起き、あるいは夜のテレビやスマホの時間を我慢して走ってみるのがいいでしょう。
休日だけでも走っていれば運動としては十分ですし、習慣化して体力がついてくると自然と走る頻度や量も増えていくはずです。
走ることに慣れて習慣化できたら次の段階として重要なのが長期的にそれを続けることです。
長期にわたってランニングの時間を確保するには
せっかく時間を作って走ることに慣れてきても、長期的に走る時間を確保する仕組みを作っていなければなりません。例えば、仕事が忙しくなって走らなくなる、なんてことは日常茶飯事です。
そのために大事なことが、仕事も私生活も重要なことにフォーカスする癖をつけることです。
下の図に時間管理のマトリックスを示します。これは私たちの日々の活動を重要性と緊急度で領域に分けて整理したものです。

第1領域は緊急で重要度の高いものです。例えば締め切りが差し迫った仕事や病気や事故の対応などでしょうか。この領域の活動は最優先で実施しないといけないので特に意識しなくても手を付けざるを得ません。
第2領域は重要だけど緊急ではないことです。例えば仕事の準備や計画。日仕事のやり方の改善や自己啓発などです。この領域の活動は意識して優先度を上げていかないと手を付けることができません。なぜなら緊急性が無い上に、比較的面倒くさい活動だからです。ランニングを始めとした健康維持のための運動もこの第2領域に含まれます。
第3領域は緊急だが重要ではないものです。例えばちょっとした確認のためにかかってくる電話や職場で話しかけられること。多くの飲み会や形式化して出席だけする会議などです。この領域の活動には注意が必要です。重要では無いけど緊急性が高いため、意識しないとこの活動に日常が圧迫されてしまうからです。
第4領域は緊急でも重要でもないものです。スマホやテレビをダラダラ見ることやゲームでの暇つぶしなどです。この領域の活動は気楽に取りかかれるので時間泥棒になる可能性が高く注意が必要です。生活の余白となるものなので一切無くすことはできないけど、ある程度意識して減らしていく必要があります。
この時間管理のマトリクスで大事なポイントが第2領域の活動を怠たると、第1領域の活動が発生して日々の活動が緊急で重要なものであふれかえってしまうことです。仕事ではよくあることですよね。例えば、事前の懸念点検証や日々のプロジェクト管理をしっかりとやらなかったことでプロジェクト後半で問題が発生して納期遅れが発生して顧客に迷惑をかける、などです。こうなると顧客対応などで日々の仕事はパンクしてしまいますよね。
そこで日々の活動をいかに第2領域にフォーカスするかが重要になります。第2領域の活動に集中することで、第1領域になってしまう問題を未然防止できます。
また重要な活動を強く認識し自分の中ではっきりさせておくことで、第3領域の重要ではない緊急な活動を避けたり断ったりすることができるようになります。
時間管理のマトリックスについて理解し、日々の自分の活動を第2領域に集中させることで、長期的にランニングする時間を確保できるようになります。私自身も仕事の負荷が上がったときなんかは時々走れなくなりますが、常に意識として持つことで長期的には徐々に走る時間を確保できるようになってきています。
まとめ
ランニングをぜひ始めましょう、ということを長々と書いてみました。
ランニングを含めた第2領域(緊急では無いが重要)の活動にフォーカスすることで、人生が上手く回りだすはず。ぜひお試しください。
習慣化のためのポイント

体力が人一倍無い人向けのコツ

ランニングを続けて実感した効果
