【当日編】高知龍馬マラソン2019を走ってきました

今シーズンの目標レースである高知龍馬マラソン2019。2017年の大会以来2年ぶりに走ってきました。

しまだ大井川マラソンでの不甲斐ない結果から4ヶ月。4時間44分から1時間15分を短縮してサブ3.5を達成するためにプランを立ててトレーニングに励んできました。

結果はネットで3時間39分51秒。残念ながら目標のサブ3.5には10分届きませんでしたが、自己ベストを20分弱更新!高い目標を立てて頑張ってきた成果を得ることができました。

5kmごとのスプリットとラップ、平均ペースは次の表の通りでした(全てネットタイムベース)。

距離スプリットラップ平均ペース(キロ)
5km26分19秒26分19秒5分16秒
10km51分35秒25分16秒5分03秒
15km1時間17分16秒25分41秒5分08秒
20km1時間43分21秒26分05秒5分13秒
25km2時間08分59秒25分38秒5分08秒
30km2時間34分56秒25分57秒5分11秒
35km3時間00分58秒26分02秒5分12秒
40km3時間27分28秒26分30秒5分18秒
42.195km3時間39分51秒12分23秒5分38秒

また前半と後半のタイムは以下の通り。後半若干タイムが落ちていますが最小限の落ち込みに抑えられました。

前半1時間48分59秒
後半1時間50分52秒

それではレースを振り返りたいと思います。

スタートまで

当日は朝の6時に起床。すぐに朝ごはん(食パン2枚にベーコンエッグと牛乳)を摂ります。これで炭水化物をおよそ80g程度(320kcal)摂取。

今回の補給の作戦は、レース60分前にゼリーを1つ(炭水化物25g/100kcal)と、レース中は12km以降に6km毎に同じゼリーを1つずつ摂ります。1時間に炭水化物を50gずつ、レース中に300kcal摂取する計画。結果的にはこの計画はうまくいったようで、糖質不足によるバテ感も、食べ過ぎによる気持ち悪さも感じることなく走りきることができました。

愛用しているゼリーはザバスのピットインのゼリータイプで、一般的なエネルギージェルよりも少し炭水化物の量は少ないですが味も食感も美味しいので大好きです。また炭水化物の量が少ないのがむしろ良い。一つ丸ごと一気に食べても血糖値の急上昇を抑えてくれるので使いやすいのです。

宿泊先を7時15分ほどに出発して、20分ほどで会場付近に到着です。会場付近ですが、電車通りよりも南側のエリアであれば駐車場の空きもあるし、道も混んでいないので車で会場入りする際もそれほど神経質になる必要はない印象を受けました(私は送ってもらって降りるだけなので駐車場の利用は無しです)。

会場に向かってゾクゾクとランナー達が歩いています。この瞬間に感じる緊張感はなんとも言えないですね。

荷物預けの締め切りが8時15分なので、8時まではトイレを済ませて準備体操をして暖かい格好で待機します。8時に走る格好になって荷物を預けます。

この日の天気は快晴の予報で気温が13度/4度。湿度が低めで乾燥して風も弱いという予報だったので寒くなることは無いと判断しました。上はTシャツ1枚にアームウォーマと軍手、下はハーフパンツでタイツは無しにしました。この服装でちょうど良かったです。5km過ぎにアームウォーマを外して以降は、暑くもなく寒くもなく快適でした。

とは言えスタート前の待機時間は寒い!スタートはCブロックでしたが、待機場所の後方に少しだけ陽が当たる場所があったのでそこで待機することに。他のランナーもその場所に続々と集まってきました(笑)。それでも高知は暖かい。風も無かったので凍えるほどにはならなかった。

8時30分を少しすぎるとスタート地点の電車通りへと移動。前回はEブロックだったのでスタートゲートが全く見えませんでしたが、今回はスタートゲートが見える!開会の挨拶が終わるといよいよスタートです!

スタート〜5kmまで

Cブロック最後方からスタートしてゲートの通過までは約3分。目標はネットタイムなのでここで時計のスタートボタンを押します。

たくさんの人の応援の中走り出しますが、混雑のせいもあり周りのペースが意外と遅い?周りと合わせるとキロ6分30秒くらいになりそうです。流石に遅いので人の間を縫って走りますが、最初の1kmは5分44秒。

そのまま人の間を縫ってなんとか目標のキロ5分ペースまであげようとしますが、油断するとすぐに前が詰まってしまってキロ5分30秒くらいに落ちてしまいます。3kmを過ぎてようやくペースが落ち着いて徐々にキロ5分ジャストに近づけていきました。

5km過ぎの給水所前で4時間のペーサー集団を追い抜いて給水。この5kmは26分19秒。目標からは1分19秒の遅れです。

距離平均ペース平均心拍
1km5分44秒138bpm
2km5分14秒148bpm
3km5分06秒154bpm
4km5分02秒157bpm
5km5分03秒160bpm

5km〜10km

給水所を過ぎたころには冷えていた身体もすっかり温まってアームウォーマを外します。集団もばらけてようやくキロ5分を切るくらいのペースで走れるようになりました。

8km過ぎの交差点を南方向に右に曲がるとトンネルに向けて少し上り坂になります。それでも5分をオーバーしないように意識しながら走りますが、どうにも心拍数が高いのが気になり始めました。

普段であればキロ5分は160bpmくらい。それが油断するとすぐに170bpmになってしまいます。170bpmは私の閾値心拍なのでせいぜい1時間くらいしかもたない強度に相当。緊張もあるとはいえ、この心拍数で走り続けるのは不安になってきました。

5kmから10kmまでは25分13秒。ほぼ目標ペースでした。

距離平均ペース平均心拍
6km4分57秒164bpm
7km4分54秒164bpm
8km5分02秒167bpm
9km4分57秒166bpm
10km5分16秒165bpm

10km〜15km

10kmあたりはのどかな田園風景と沿道のブラスバンドの応援が賑やかでとても好きな場所です。気持ちよく走ります。

11km地点から蛸の森トンネルで軽い上り坂。ペースもキロ5分34秒と落ちてしまいます。この地点で最初の補給。ゼリーで25g/100kcalの炭水化物を注入。

トンネルを抜けたあとの下り坂を利用してキロ5分ペースに戻してなるべくペースをキープして進みます。

この5kmは25分41秒。トンネルの上り坂のタイムロスが痛い。じわじわと目標のサブ3.5から遠ざかります。

距離平均ペース平均心拍
11km5分04秒166bpm
12km5分34秒167bpm
13km4分55秒161bpm
14km5分00秒166bpm
15km5分05秒165bpm

15km〜20km

途切れることのない沿道の応援に励まされながら進みます。ただキロ5分ジャストくらいにペースをあげるとどうしても心拍数が170を超えてしんどい。そのままペースを上げて走ることもできるのですが、そこまでの勇気が無いヘタレな自分。どうしても自重してしまってペースは5分5秒前後をキープ。

このままだと目標のサブ3.5が厳しいのですが、この時点では22km過ぎからの花海道に出てみて余裕があればペースを上げるつもりでそのまま走ることに。

そして19kmから待ち構えるのが高知龍馬マラソンの核心部である浦戸大橋。40mくらいを一気に上ります。さすがにこの上りはしんどくて、ペースはキロ6分30秒くらいに落ちてしまいます。それでも心拍数は170bpm越え。なんとか上りきったところが20km地点。

この5kmは26分02秒。どうしても目標の25分に近づけることができません。

距離平均ペース平均心拍
16km5分04秒166bpm
17km5分03秒167bpm
18km5分09秒166bpm
19km5分04秒166bpm
20km5分34秒166bpm

20km〜25km

核心部の浦戸大橋をなんとか越えると今度は龍馬マラソン最大のハイライトの太平洋の展望がひらけます。ランナーたちの肩越しに陽光を浴びてキラキラとかがやく太平洋へと坂を駆け下りていきます。この瞬間はなんともいえない幸福感と高揚感が味わえるので走ったことのない人には是非走ってもらいたい。

坂を下りきったあたりが中間点。タイムは1時間48分59秒。目標のサブ3.5ペースからは4分ほど遅れていることになります。この時点でサブ3.5達成は厳しそうだと完全に自覚できました。とはいえペースをこれ以上あげると心拍的にどうしても苦しくなるので170bpmを越えないように注意しながら走って、32kmの折り返しすぎで余力があればペースを上げていく作戦に切り替えます。

花海道に入ったところでいいペースで走る初老の男性を見つけます。有名ランニングクラブのニッポンランナーズのTシャツを着ていたので、これは実力のあるランナーでついて行って間違いないと判断して、後ろにつかせてもらうことに。この方が本当にいいペースで走ってくれてキロ5分ちょっとを着実にキープ。25km手前の給水で別れてしまいましたが、ありがたかった。

この5kmは25分38秒。前の5kmよりも少しペースをあげられました。まだまだ余力も感じていてこの調子で行けば3時間40分切りは固いと、この時は思っていました。

距離平均ペース平均心拍
21km5分20秒165bpm
22km5分01秒165bpm
23km5分03秒167bpm
24km5分06秒168bpm
25km5分07秒168bpm

25km〜30km

この5kmはほとんど記憶が無くて、とにかく淡々と進んでいたように思います。ただ着実に疲労を感じ初めていて、たしかにペースも少しずつ落ち、心拍数もレッドゾーンの170bpmに近づいています。

仁淀川大橋へのちょっとした上りもきつかった。

この5kmは25分57秒。まえの5kmよりも20秒ほど落ちています。

距離平均ペース平均心拍
26km5分04秒168bpm
27km5分11秒167bpm
28km5分12秒168bpm
29km5分05秒168bpm
30km5分21秒169bpm

30km〜35km

30kmを過ぎると脚がだんだんと重くなりました。32km手前の折り返しを過ぎるとちょっとした下り坂もしんどい。ただここまでくれば、後は精神力が試されていると思い根性でペースをキープします。

仁淀川大橋の手前で、手作りの鳴子とイノシシのストラップを配ってくれている方がいて子供のために迷わずゲット。ただ一つだと喧嘩になるので、もう一つお願いしてもらうことに。このやりとりで少し元気が湧いてきます。

帰りの仁淀川大橋はキロ5分2秒までペースアップ。ただ心拍も同時にアップしてとうとうレッドゾーンの170bpm以上に。あとはどこまで気力が持つかの勝負。マラソンの醍醐味の35km以降に挑みます。

この5kmは26分2秒。前の5kmよりも苦しさは倍増くらいになりましたがペースの落ちは5秒に抑えました。

距離平均ペース平均心拍
31km5分05秒167bpm
32km5分15秒168bpm
33km5分21秒169bpm
34km5分02秒170bpm
35km5分15秒171bpm

35km〜40km

35km付近のトンネルを抜けると、若干向かい風を感じます。なるべく人の後ろにつきつつ根性で堪えます。それでも36kmと37Kmはペースが落ちている。ただ37kmすぎで方向を北に変えて内陸へと向かうと今度は追い風に。

そして38km手前のエイドで配られていたのが大好きなコーラ!

コーラを飲んで一気に元気が回復。キロ4分台まで一気にペースアップ!

そうするとあっというまに両足の内腿がつりそうに。ペースも一気に5分30秒台までダウン。このままでは3時間40分切りも厳しくなりそうだと認識して、とにかくメンタルで頑張るしかない。なんとか5分10秒台のペースをキープして、ラストの2.195kmへ。

この5kmは26分30秒。前の5kmよりもさらに30秒ほどペースが落ちました。

距離平均ペース平均心拍
36km5分28秒171bpm
37km5分27秒170bpm
38km5分05秒171bpm
39km5分11秒171bpm
40km5分19秒171bpm

40km〜フィニッシュ

40kmの通過が3時間27分28秒。3時間40分まで残すは12分なので、残りをキロ5分40秒で行けばなんとかカバーできる計算です。

ただ高知龍馬マラソンの最後の難関がラスト1kmにある競技場までの約40mの上り坂。

そこでのタイムロスを考えると全く余裕がない状況です。とにかく動かない脚を前に出し続けるしかありません。残り1kmの坂の下で残りは6分10秒。いよいよ最後の上り坂です。

この最後の坂が本当にしんどかった。2年前はまだまだ余力のある状態でこの坂に挑んだのでそれほど大変ではありませんでしたが、今回はほぼ余力0の状態。歩きたくなる気持ちを抑えてひたすら上ります。

そうすると応援してくれているうちの子供の姿が!

これで最後の力を取り戻して競技場にたどり着きます。この時点で3時間40分まで残り時間が1分切っていたので最後まで全く楽ができません。トラックを全力のラストスパートでカバーしてなんとか3時間39分51秒でフィニッシュすることができました。

距離平均ペース平均心拍
41km5分26秒171bpm
42km5分56秒175bpm
42.195km4分38秒178bpm

まとめ

2年ぶりに走った高知龍馬マラソン。タイムを狙って走ったので前回とは違う厳しさを感じることができました。目標のサブ3.5には届きませんでしたが、今の実力を全て出し切れたレースでしたし、自己ベストを20分近く更新できたので満足した気持ちでいっぱいです。

それでも素晴らしい風景、応援、運営のおかげで最高の気分で走りきることができました。こんな素晴らし大会を開催してくれる高知の方々には感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。

夜はもちろんこれ。

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ABOUT US
Taku
中国に駐在中のエンジニア。トライアスロンと中国語学習、最近はカメラにハマっています。
運動不足解消と体質改善のために2016年8月からランニングを始めました。過去に運動経験はなく、最初は走るだけで体調を崩すような体力のなさ。それでも練習を継続して2017年2月のフルマラソンを4時間38分で完走(個人的には偉業)。体質もすっかり改善され、ランニングの素晴らしさを実感しました。
5k 19:44|フルマラソン 3:38:06|トライアスロン(スタンダード) 2:40|中検3級|HSK5級
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