Sigma 45mm F2.8 DG DN Contemporaryのレビュー/ボケが綺麗でコンパクトな単焦点レンズ
ソニーのミラーレス一眼カメラα6500用にシグマの単焦点レンズSigma 45mm F2.8 DG DN(Eマウント用)を購入しました。
このフルサイズ対応の単焦点レンズ、非常に使いやすいレンズで写真を撮るのが楽しくなります。
実際にこのレンズを使い始めてからα6500を持ち出す機会が大幅に増えました。普段の子供との外出の際は、荷物にならないという理由で超コンパクトなRX0だけを持っていくことが多かったのですが、このレンズだとそういう時でも持ち出す気になるんですよね。
それではこのレンズの良さについて、実際に使用してみたレビューの中で紹介していきたいと思います。
Sigma 45mm F2.8 DG DNのここが良い!
まずはこのレンズを使ってみて良いと感じたポイントをカメラ初心者なりに挙げてみます。
- 小型で軽量、見た目もかっこいい!
- ボケがスムーズで綺麗
- 寄れる
- 絞りリングが結構便利
それぞれ詳しく後述していきます。
使用カメラはα6500。ソニーEマウントでセンサーサイズはフルサイズではなくAPC-S。このレンズはフルサイズ対応ですが、APC-Sで使っているので画角としては68mm相当で使用していることになります。
Sigma 45mm F2.8 DG DNのスペック
まずは簡単にこのレンズのスペックから。
焦点距離 | 45mm |
サイズ | φ64.0mm×46.2mm |
重量 | 215g |
口径 | F2.8 |
手振れ補正 | 無し |
最短撮影距離 | 24cm |
最大撮影倍率 | 1:4 (0.25) |
フィルタ径 | 55mm |
フルサイズ対応 | ○ |
特徴としては、フルサイズに対応していながら、長さ46.2mm、重さ215gと非常にコンパクトなサイズを実現していること。そして最大撮影倍率も0.25倍とそこそこ寄れるレンズであることです。
焦点距離は45mmなので、フルサイズで使えば標準域のレンズとして、APS-Cで使えば67mm相当なのでやや中望遠気味のレンズになります。
口径はF2.8と単焦点レンズにしては控えめ。ただこの口径によってコンパクトさを実現できていること、そしてボケの綺麗さにこだわった設計によって、この口径でも十分満足できるボケを実現しています。
このコンパクトさとボケの綺麗さの両立は実際に使っていてもこのレンズの強みだと感じました。
良かったポイントの詳細レビュー
さて具体的に良かった部分について順番に紹介していきたいと思います。簡単な外観紹介は以下の記事で紹介しています。

小型でコンパクト、見た目もかっこいい!
まず良かったのが非常に小型でコンパクトであるということです。
Sigma 45mm F2.8 DG DNの大きさは最大径64.0mm×長さ46.2mm、重さが215gです。フルサイズ対応のレンズですが口径をF2.8に抑えたことで、この小ささを実現しています。
ソニーのEマウントのレンズ(特にフルサイズ)は、重量級のレンズばかりなので、コンパクトなレンズは非常に有難いです。重量級のレンズだとミラーレスのせっかくのコンパクトなボディが活きてこないですからね。
ソニーのα6500のボディ自体がミラーレス一眼なので小さいのですが、そのボディと組み合わせてもレンズの大きさが目立たずにしっくりきます。
シグマのAPS-Cサイズ用の小型の単焦点レンズである30mm F1.4 DG DNと比べてもこの小ささです。
ボディと組み合わせても重さ670gほど。500mlのペットボトルよりも少し思い程度です。これくらいならコンデジほどとは言いませんが、十分に気楽に持ち出せる重さです。
また造りが丁寧で質感もいいので、レンズ単体でもカッコいいです。絞りリングに刻まれた目盛りもレトロな雰囲気があって好印象。
このコンパクトさと見た目の良さから、カメラとしてついつい持ち歩きたくなるようです。
ボケがスムーズで綺麗
次に写真を撮ってみて感動したのが、ボケのスムーズさ。
ほかのレンズではボケが汚いなと思うことがたまにあります。たとえばほかのレンズで撮影した下のような写真。背景のコントラストが強いような場面だとレンズによってはボケは汚くなりがちです。

別のレンズで撮影したボケの汚さが少し気になる写真。左上の背景が若干ごちゃついていませんか?
だけどSigma 45mm F2.8 DG DNではボケが汚いと感じることは全くありません。どんな場面でもスムーズで綺麗なボケを見せてくれます。
同じような場面で45mm F2.8 DG DNで撮影したのが、下の写真です。右上の背景が綺麗にボケていてうるさくなっていないことが分かります。

Sigma 45mm F2.8 DG DNで撮影。F2.8, SS 1/1600, ISO 100。
また地面の模様が細かい下の写真。綺麗にボケを出すためにはかなり厳しい条件ですが、スムーズにボケていっていますよね。

Sigma 45mm F2.8 DG DNで撮影。F2.8, SS 1/2500, ISO 100。
ボケが綺麗になるようにレンズを設計したということで、開放ではとても柔らかい描写になります。
例えば開放で花を撮ったのが下の写真。

F2.8で撮影。
中心付近を拡大すると下のような感じになっていてホワホワの柔らかい描写です。

F2.8での写真の拡大。
同じ花をF8まで絞って撮影したのが下の写真。

F8.0で撮影。
同じように中心付近を拡大するとシャープな描写になっていることがわかります。

F8.0の写真の拡大。
開放付近での柔らかい描写が特徴で楽しめそうです。

F2.8, ISO125, SS 1/80
寄れる
45mm F2.8 DG DNの最短撮影距離は25cm。最大撮影倍率は0.25倍です。マクロレンズほどではありませんが、十分に寄れます。
ソニーのEマウントの単焦点レンズはあまり寄れないレンズが多いので、寄れるレンズは有難いです。
ブログに物を撮って載せるときはトリミングしたり苦労していたのですが、今後はこのレンズでこなせそうです。
絞りリングが結構便利
見た目にかっこいい絞りリング、実際の撮影でも使ってみると思いのほか便利でした。
カメラ本体の電源が入っていなくても、絞りを操作できるので、撮影したい場面で、本体の電源を入れると同時に絞りも設定できるのが、思いのほか気持ちいいです。
絞りリングがない場合は、カメラを起動して撮影できる状態になるまで待ってから絞りを変える必要があるのですが、その時間が大幅に短縮できて、すぐに撮影に入れます。
作例
まとめ
α6500用に購入したSigma 45mm F2.8 DG DN Contemporaryについてレビューしてみました。
ミラーレス一眼にぴったりのコンパクトさと使い勝手の良さを持つレンズで、カメラを持ち出して写真を撮るのが楽しくなるレンズです。
Eマウント用のレンズは大きくて重いレンズが多いのですが、このレンズは非常にコンパクト。
口径はF2.8と控えめですが、ボケの綺麗さにこだわった設計でボケが綺麗な写真が簡単に撮れます。
焦点距離も45mmと使いやすい標準域なので、気軽に外に持ち出して写真を撮りたいひとにおすすめのレンズです。