Sony RX0レビュー:ランニングのお供の防水コンパクトデジカメ
ランニング時の写真撮影のためにSonyのRX0を購入しました。
2ヶ月ほど使用したのでレビューしたいと思います。作例も少し載せました。
ちょっと値段は高いし、スペック的にも使う人を選ぶカメラかもしれませんが、コンパクトな防水カメラとしては最高に使い勝手のいいカメラで非常に気に入っています。
RX0の購入経緯
ランニング専用に防水カメラが欲しいと感じたのが去年のしまだマラソンでした。
せっかくのフルマラソンの大会なので写真で記録を残したかったのですが、当日は台風が接近する中での大雨。当時持っていたコンデジは防水仕様ではない普通のカメラだったため持って走ることを断念。
せっかくサブ4を達成した記念すべき大会ですが、撮った写真は下のスタート地点を撮影した1枚のみという残念な結果に。
その後しばらくはカメラを持たずに走っていたのですが、やはり折角走るなら写真という記録を残したいという欲が出てきたのが今年の夏あたり。
カメラを持って写真を撮りながら走った2016年の高知龍馬マラソンの写真を見返していると、やはり写真が残っていると当時の記憶が呼び起こされていいなと改めて実感したのがキッカケです。
そこでランニング時に使用できるカメラを探してみました。
選ぶ基準をあげると、
- 防水仕様でランニングでも使える
- コンパクト
- RAW記録ができる
- 画質がそこそこ良い
といったところ。特に写真の腕が無くて露出やホワイトバランスを一発で決められない自分にとってRAW記録ができて後から現像できることは必須。ランニング中はなかなかカメラの設定をいじるのも難しいですしね。
防水仕様でRAW記録ができるコンパクトカメラという時点でかなり絞られて候補は
位になります。ほかにもGoproも条件を満たすのですが、静止画の画質はやはり上記の2機種には劣ることと、画像も歪曲が大きいことと広角すぎることから使いにくいと判断して除外しました。
TG-5とRX0の大きな違いがサイズです。TG-5の大きさが113x66x31.9mmに対して、RX0が59×40.5×29.8mmと倍半分くらい違います。重さもTG-5が250gに対してRX0が95gと半分以下。
実際に店頭で持ってみたり、ポケットに入れてその場で走ってみたりした結果、TG-5ではランニングに支障がでそうだったのでRX0に決めて購入しました。
RX0の実使用レビュー
RX0は防水に加えて、落下や荷重にも耐えられる堅牢性を持ったコンパクトカメラです。
一見すると、ただのアクションカメラに見えますが静止画の画質を重視している点がGoProなどと異なる部分です。レンズには高級レンズメーカーZeissのレンズを、そして心臓部のセンサーには他の高級コンデジRXシリーズと同様に1型サイズの大きなセンサーを積んでいる事が特徴。
レンズは35mmフィルム換算で24mmとなる広角単焦点レンズです。iPhoneに積まれているレンズは大体28mm前後なので、それよりもやや広角寄りとなります。単焦点なのでズームはありません。その代わりにサイズの小ささと高画質を実現できています。口径はF4.0とやや暗め。実際に使って見ても、夜は流石に高感度の撮影となってノイズが気になりますが、昼の撮影であれば全く問題ありません。
F4.0固定で絞りを変えられないので、ボケの出方を変えたりと言った撮影はできませんが、後述するようにその分気楽に撮影できるように感じます。また絞れない事で風景を撮る時などに解像感が損なわれないか気になりますが、解像感は十分出ているように感じます。その辺りは後の作例を見てみてください。
このレンズがやや暗い点と絞りが変えられない点については、ちょっと使う人というか使う目的を選ぶカメラだなと感じています。その点を十分考慮しないで購入すると少し後悔するかもしれません。
外観
外観はアルミの削り出しのボディの質感が良いです。小さいながらも精緻さを感じさせるデザインで高級感があります。
底面にはちゃんと三脚穴があります。
レンズとカメラ側面に入った”ZEISS”の文字が良いカメラなんだぞとさりげなく主張しています。
カメラ上部のボタンは電源ボタンと撮影ボタンのみのシンプルな構成。
背面液晶は流石に小さいですが、ボディのコンパクトさを考えれば仕方のないところです。個人的には文字を読むのは全く問題ありませんでした。
背面の操作ボタンは6つと必要最小限。レンズは24mm(35mm相当)の単焦点で、絞りがF4.0で固定なので、マニュアル撮影のメリットは少なく、基本はオートでISO感度とSSをお任せで撮影するのがこのカメラのスタイルだと思います。
使い勝手
小さくて軽いは正義
大きさは59×40.5×29.8mmと非常に小さく、重さも95gと軽量。スマホよりも小型で軽量なので、ランニングに持ち出してもストレスになりません。ポケットに入りますし、手でずっと持って走っても気にならないレベルです。実際、2108年のしまだマラソンは手に持ったまま42.195kmを走り切りました。
この小ささは思いのほか快適で、子供とのちょっとしたお出掛けなんかのようにこれまではカメラを持っていくのをためらうような場面でも気軽にカメラを持って出掛けるようになりました。
起動が早い
電源ボタンを押してから撮影可能になるまでの時間が短いです。体感で2秒くらいでしょうか。
ポケットから出す時に一緒に電源ボタンを押せば、撮影ポジションにカメラを持ってきたときには撮影できる状態になります。
走っているときは撮影時間をなるべく短くしたいですし、撮りたいポイントをあっという間に通り過ぎてしまうので、この起動時間の短さは嬉しいポイントです。
気軽に写真が撮れる
RX0を購入したときに気になっていたのが、単焦点24mm相当に絞りがF4.0固定ということで、撮影設定としては自由度が下がってしまうこと。ただ実際には、この制約が故に設定に迷うことがなくなり、気軽に写真を撮れます。制約自体はそういうものだと割り切れば意外と気にならないものなんですね。
むしろ設定に迷わなくて済む分、コンパクトさ、起動時間の短さと相まってパシパシと小気味好く写真を撮ることができて気持ちいいですね。これは思わぬ発見でした。
作例
画質については実際の作例をみてもらうのがいいかと思います。
まとめ
ランニング時の写真撮影用にSonyの防水カメラRX0を購入しました。
とにかく小さくてランニングのお供に最適です。画質もいいので、写真を撮るのが楽しくなるカメラです。
使い勝手が良いので今では走る時以外でも持って出かけるようになりました。