自転車

Zwiftを始めるための最小セットアップを考える

Taku

こんにちは。taku@2brunnerです。2020年4月時点で新型コロナウイルスの猛威は収まらず、今後は外出規制も厳しくなって屋外での運動もだんだんとやりにくい状況になっていくことが予想されます。

幸いにも自転車乗りには屋内トレーニングとしてローラー台が使えます。また仮想サイクリング空間であるZwiftを使えば、退屈なローラー台トレーニングが楽しいものへと変えることができます。

そこで今回はZwiftを始めるために必要な最小セットアップについて考えてみました。最小セットアップとしているのは、Zwiftを紹介した他の記事だとZwiftをやる上でMustでないもの(心拍センサー、防振マット、扇風機など)まで紹介されていることが多いから。この記事では本当にMustなものに絞って紹介します。

なお基本的には自転車については持っている前提ですが、自転車を持っていない場合についても考えてみています。また記事の最後におすすめのセットアップをまとめています。

Zwiftに必要なセットアップ

Zwiftを始めるために必ず必要なのがローラー台。それに加えてセンサー通信方式Zwiftを走らせるデバイスの3つについて把握しておく必要があります。

センサー、通信方式、デバイスについてはそれぞれ2通りがあります。

センサー
  • スピードセンサー
  • パワーメータ
通信方式
  • ANT+
  • Bluetooth
デバイス
  • PC
  • モバイル(iPhone、iPad)、AppleTV

つまりセンサー2通り×通信方式2通り×デバイス2通りの8通りがあることになるわけですが、それぞれ独立に考えれば十分なので通信方式→デバイス→センサーの順に解説していきます。

通信方式

まずは通信方式から。各種センサー(スピードセンサー・パワーメータ)とZwiftを走らせるデバイス間の通信はAnt+もしくはBluetoothで行います。なお自転車関係の各種センサーはAnt+を利用するものが多いです(理由は一つのセンサーからのAnt+の信号を複数のデバイスで利用可能なためかと思います。Bluetoothでは一つのセンサーと一つのデバイスがペアリング)。多くのPCではAnt+を直接受信できないため、次のようなAnt+のドングルを購入してUSBソケットに差し込んで利用する必要があります。

Bluetoothであれば多くのPCに標準的に搭載されているので、追加でドングルを購入することは必要ありません。またiOSデバイスについては基本的にはBluetoothのみが利用可能だと考えたほうがよさそうです。ただBluetoothについての課題はセンサーの対応。先ほど述べたように多くの自転車用のセンサーはAnt+を採用しているため、Bluetooth対応のものを選んで購入する必要があります。最近はAnt+とBluetoothの両方をサポートしているセンサーも発売されているため、そういったセンサーを購入することで普段のAnt+を使うサイコンでもBluetoothを使ったZwiftでも両方ともに対応させることが可能になってきています。各種センサーについては後ほど紹介します。

通信方式についてのまとめ

メリットデメリット
ANT+対応センサー多いドングルが別途必要
iOSでは基本利用難しい
Bluetoothドングル不要対応センサー選びに注意

Zwiftを走らせるデバイス

次にデバイス。Zwiftは基本的にはPC上で動作しますが、他にiOSやtvOSデバイス(iPhone、iPad、Apple TV)上でも動作します。

PCで利用するときにはAnt+もBluetoothも基本的には使用可能。一方、iPhone、iPadでは基本的にはBluetoothを使用することになります。ドングルとアダプタを組み合わせればAnt+も使えないことはなさそうですが、シンプルにBluetoothのみが可能と考えたほうがよさそうです。

センサー

スピードセンサー(+ローラー台)

もっとも安価で始められるのがスピードセンサーにローラー台の組み合わせです。私もパワーメータを購入するまではこの組み合わせでZwiftを利用していました。具体的にはミノウラのLR341という固定ローラー台と、同じくミノウラのスピードセンサー。これをAnt+ドングルで受信してPCでZwiftしていました。

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この方式では、ローラー台の機種をZwift上で指定することで、スピードセンサーからの速度データをZwift側でパワーに換算してZwift上でアバターを走らせることになります。

従ってデメリットが2つあり、一つはZwift側で対応しているローラー台を利用する必要があること。もう一つはスピード⇒パワーの換算が入るのでパワーの誤差が大きいことです。

対応しているローラー台についてはZwiftの公式Web上に公開されているので、この中から選ぶ必要があります。

私が使用しているミノウラのLR341はもちろんZwift側で対応していますし、音も静かで値段も手ごろなのでおススメです。

パワーの誤差については、これはどうしようもありません。タイヤの空気圧やローラーの押し付け具合、負荷装置の製造ばらつきなどがばらつき要素として入ってくるので、Zwift上に表示されるパワー値は参考値程度と捉えたほうがよさそうです。ただ一定の環境下で使う限りは、自分自身との比較はできるわけなので、絶対値よりも相対値を重視してトレーニングする分には全く問題ありません。

BluetoothとANT+両方に対応したスピードセンサーもありますので、これを利用することでどちらの通信方式でも利用可能です。

パワーメータ(ローラー台で測定できるものもあり)

パワーの精度にこだわるならスピードセンサーによる換算値ではなく、パワーメータを使うのがおススメです。パワーメータとしては外を走るときにも使える汎用のパワーメータ(PioneerとかGarminとか)、もしくはパワーメータ計測可能なローラー台を使うことができます。

パワーメータを利用する場合はシンプルに、パワーメータのデータをPCもしくはiOSデバイスで受信して、Zwiftがそのデータを利用することになります。

現在、私が利用している環境は固定ローラ(ミノウラLR341)+パワーメータ(Favero Assioma Duo)⇒Bluetooth⇒iPad Proです。

Bluetoothで利用する場合はBluetoothに対応したパワーメータを選ぶ必要があります。まず実走にも使える汎用型のBluetooth対応のパワーメータは私が使用してるFavero Assioma Duo以外にも下記のようなものがあります。

一方、パワー計測可能なローラー台もあります。パワー計測可能であれば、必要なのはローラー台だけになるので非常にシンプルです。最近はZwiftの中での傾斜に合わせて負荷を調整するスマートトレーナーが普及しているようですね。

スマートトレーナーの2大巨頭がTacxとWahooです。それぞれのおすすめのスマートトレーナーを紹介します。高価ですが、かなり楽しくなるようなので欲しいです。

自転車を持っていない場合

自転車を持っていない場合は専用の室内用バイクを買うか、自転車を購入する必要があります。

個人的には室内トレーニング用バイクは高価なので、自転車を購入することをお勧めします。高価な自転車を購入する必要は無く、ロードバイクと共通の700Cというタイヤのサイズを採用したクロスバイクと呼ばれるものであれば基本的にはほとんどのローラー台が使用可能になります。おすすめの自転車はGiantのエスケープR3です。クロスバイクの王道ともいえる選んでおいて間違いのないバイクです。アサヒなどの量販店でも購入できるので、これを機に自転車生活を始めてみてはどうでしょうか。

室内トレーニング用バイクとしては先ほどのスマートトレーナーの大手のTacxが出しています。非常に高価です。。。これ一つで本格的な自転車トレーニングができるのはいいところです。

おすすめの組み合わせ

最後にケース別のおすすめの組み合わせを紹介します。固定ローラーについては私が使用している関係でLR341を書いていますが、他の安いローラーでも問題無いかとは思います(使って無くて、責任取れないのでLR341にしています)。

なおPCでANT+で受信する場合は、どの場合でもドングルが必要となります(iPhoneやiPadでBluetooth接続の場合は不要)。

(1)とにかく安く始めたい

ミノウラLR341 + XOSSスピードセンサー

(2)パワーメータで正確に測定したい、かつ安くしたい

ミノウラLR341 + 4iiiパワーメータ

(3)スマートトレーナーで本格的かつ楽しくZwiftがしたい

Wahoo KickrもしくはTacx Neo

ぜひZwiftを導入して、快適なトレーニング環境を手に入れましょう。

ABOUT ME
Taku
Taku
ブログ管理者
会社員(エンジニア)。ランニング+トライアスロン、中国語学習にハマっています。
体力をつけるために2016年8月からランニングを始めました。それまでは運動経験はなく、最初は走るだけで体調を崩すような体力のなさでした。練習を継続して2017年2月のフルマラソンを4時間38分で完走(個人的には偉業)。体質もすっかり改善され、ランニングの素晴らしさを実感しています。。5k 19:44|フルマラソン 3:38:06|トライアスロン(スタンダード) 2:40|中検3級|HSK5級
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