GPSウォッチ無しで走れば解放感抜群
仕事が忙しくて走れない、風邪気味で体調不良、なんとなくやる気が停滞している、等々ランニングをしていると不調に陥ることがあると思います。
今の私の状況がまさにそうで、仕事が忙しくて走る時間も取れない上にストレスも増加し精神状態もいまいち。また今週末は妻がインフルエンザになったために子供の世話につきっきりと、ランニングに関してはいいことがありません。
そんな不調の中、土曜日に夜ランをしました。たまたまGPSウォッチの充電が切れていたためにGPSウォッチ無しで走りましたが、思わぬ恩恵を感じたので紹介したいと思います。
GPSウォッチの利点
今や多くの人が利用しているGPSウォッチ。GPSで現在位置を計測することで、走った距離やペースをリアルタイムで知ることができます。また多くのGPSウォッチは心拍計の機能を持っており心拍数も記録することができます。
取ったデータはパソコンやクラウド上にアップロードすることで今までのトレーニングの記録を全て残すことができるのです。
これによって主観的な強度の把握だけでなく、誰でも一人で客観的な強度の把握ができ、効率のいいトレーニングが可能となります。
心も体も好調な時は、便利この上ないGPSウォッチですが不調時には逆効果になることもあると感じました。
GPSウォッチ無しの利点
ランに集中できる
GPSウォッチを着けていると現在のペースや走行距離、心拍数を確認するために時計を見るのが癖になります。GPSウォッチ無しで走るとよくわかるのですが、走り始めた最初は癖で確認してしまうんですよね。
外して走って慣れてくると、時計を見る行為が必要ないことによってランにとても集中できることに気が付きました。
また完全に主観的に強度を把握することもランへの集中力を上げてくれるように感じました。
GPSウォッチを着けているとある一定のペースで走っているつもりでも、数字上ペースが上がったり落ちたりすることが見えます。一定強度に保つためにその都度ペースを調整するのですが、結果としてランニングに没頭するレベルは落ちてしまいます。
一方GPSウォッチ無しでは自分の中で一定のペースで走ってしまえば、あとはそのペースを淡々と刻むだけです。走りに没頭して一種の瞑想状態に簡単に入ることができます。
また調子が悪い時でもGPSウォッチの出す数字を気にしてペースを上げる必要なんてありません。”少しきつめ”の強度なら自分が”少しきつめ”と感じるペースで走ればいいだけなのです。
記録に残らないので自由に走れる
GPSウォッチは走った記録を全て残しておくことができます。もちろんこれもメリットなのですが、一方心のどこかで”あまり悪い記録は残したくないな”という意識があることに気がつきました。
外して走ると記録に残らないのでウォームアップの時間をたっぷりとっても”平均ペース落ちちゃうなあ”などという要らぬ心配をしなくてすみます。
また途中のペース配分だって記録に残らないから自由に決められます(もちろん記録をとっていても自由なんですが、意識の問題)。多少ペースが遅くても主観的な強度で自分がOKならOK。非常に気楽です。
準備が楽
GPSウォッチを着けて、心拍バンドを着けて、GPS補足するまで待って、という一連の準備が必要なくなります。着替えて靴を履いて外に出ればすぐに走り出せる。
本来ランニングはほかの競技にはない、この簡単さが魅力なはず。
皆さんもたまにはGPSウォッチを外して、気楽に走ってみてはいかがでしょうか。
とくに体や心が不調で、走る気が起きない時におすすめです。