ロードバイクに乗っていると股間に痺れを感じることはありませんか?私自身も頻繁に痺れを感じることがあります。放って置くと男性機能にも深刻な悪影響を及ぼすという話もあります。サイクリングが辛くなるし不安にもなったので対策としてISMのPN1.1というサドルを購入しました。
かれこれ2年以上使用していますが、上記の股間の痺れの悩みからは完全に解放されました。
そんな素晴らしいサドル、ISMのPN1.1について紹介したいと思います。
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股間が痺れてしょうがない
ロードバイクで長時間乗っていると、だんだん股間が痺れるような感覚になることが良くあります。そしてその状態からダンシングや休憩で立ち上がると、なんというか血液が急激に股間に巡ったような感じになって、なんとも言えない不快な感じになるんですよね。痺れ自体も次第に痛くなって長時間シッティングでいることができないようになってしまいます。
この痺れロードレース解説でもおなじみの栗村修さんの輪生相談でも取り上げられていました(この回答)。なかなか面白い読み物になっているのでぜひ読んで欲しいのですが、そのなかで栗村さんの次のような体験が紹介されています。
僕も選手時代、陰部がシビレをきらすので困った経験がずいぶんあります。
本当にしびれちゃうんですよ。触っても「存在しない」感じなんです。
これ、まさに私も同じ。本当に、そこに何もない感じです
自転車をしばらく漕いだ後に、立ち止まったりしてサドルから離れると下半身に血液がジワーっとめぐるのがよく分かります。そしてしばらくしびれたような感触が残ります。
完全に股間への血流が不足しているとしか思えません。特にローラー台の練習では体重移動がほとんどないためか、すぐに痺れてしまい練習にならずに困っていました。
同じような症状に悩むサイクリストは多いようで、さまざまなブログ等を読んでいったところ、どうやらISMのサドルがよさそうなことが分かりました。
いろいろなシリーズがあるみたいですが、私は値段が手ごろなPN1.1というサドルを購入。トライアスロン向けで、ややクッション性の高いモデル、という位置づけのようです。ISMのサドルの中ではやや細身なスタイリングにもひかれました。
PN1.1のレビュー
実際に使ってみたレビューです。
外観
まずは外観から。




一番の特徴が、サドルの先端が二つに分かれて切り落とされたようになっている構造。これがISMサドルの特徴です。この構造によって会陰部への圧迫をなくして血流量を確保する狙いです。
実際にドイツの大学での試験でも、他のサドルでは血流量の低下がみられる中、ISMのサドルでは尿道の血流量の低下が全く見られずに試験が打ち切られるという結果を出しています。
そんな個性的な外観のサドルなので、バイクでの見た目が心配ですが、バイクにセッティングしてみると意外と目立たず自然な感じでした。
痺れへの効果
特徴的な構造ですので、セットアップに関しては公式Webのセットアップガイドに従いました。
前後ポジション
ISM独自のサドル構造は通常のサドルから先端部をバッサリと落としたものになっています。したがって通常のサドルでセッティングしたサドル先端位置と比べて、ISMサドルの先端位置は5~8cm程度後退させます。乗った時に、サドルの後ろの部分が身体から2.5~8cmくらい見える状態が目安です。
サドルの高さ
ISM構造ではサドルに乗る部部が会陰部ではなく座骨部になります。したがってサドルの高さとしては5mmくらい低くセッティングしましょう。
サドルの角度
地面と平行~2度の前傾の範囲でセッティングします。過剰な前傾は望ましくありません。
ISM公式ウェブより引用
このガイド通り(角度はまずは平行にしてみました)にセッティングして座ってみると…
ぜんぜん圧迫感がありません!
まるで何も触っていないかのような、とても不思議な感覚です。
そのままローラー台を40分くらい回してみましたが、股間の痺れはまったくありません。痺れ対策としては効果は完璧でした。100km以上のロングライドでも全く痺れません。2年以上使用した今まででも1回も痺れておらず、完全に痺れの悩みからは解放されました。何ならレーパンを履かずに2時間ほど乗る機会があったのですが、その時も大丈夫でした。
1万円台で試すことができるので、股間の痺れに悩んでいる方は一度試してみることを強くお勧めします!
ちなみに使用しているローラー台はミノウラのLR341。マンション住まいにも嬉しい静音性と優れたコストパフォーマンスを持つ固定ローラー台です。
下記の記事で詳しくレビューを書いていますので、合わせて参考にしてみてください。
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