CYCPLUSのスマートローラーT2のファーストインプレッション

今まで使用していたWahooのKickr Coreの故障に伴いスマートローラーを買い替えました。購入したのは中国の自転車用品メーカであるCYCPLUSのT2です。

いわゆる中華製となるわけですが、いちおう中国で製造業に携わる身として中国製というだけでレベルが低いと下に見ることが間違いであることをよく理解しています。仕事でメーカを訪問する機会が多いのですが、レベルの高いところは規模も大きければ技術力や品質への意識や仕組みも日本のメーカ同等以上で良い意味で驚かされることも少なくありません。一方で日本ではなかなか見かけないようなレベルの低いメーカがあるのも事実です。つまり信頼できるメーカを見極めることが中華製品を購入する上では大事だと言えます。

CYCPLUSが信頼できるメーカかどうかは私は分かりませんが、中国内で入手性が良く、日本でもある程度レビューがなされていて評価も問題なさそうなので今回はCYCPLUSのスマートローラを購入してみました。購入価格は3900元=8万円弱。日本で買うよりは若干お買い得ではないでしょうか。

今週の水曜日に注文して、金曜日に到着。今日使用してみて最初に感じたことをファーストインプレッションとして書いておこうと思います。

使ってみた感想

前に使っていたWahooのKickr Coreと比較して気づいた点を書いていきます。

静音性は同等で満足

静音性についてKickr Coreはかなり静かでほぼほぼドライブトレインの音のみでしたが、T2も同様に静音性は高いです。あえてどちらの音が静かかどうかを言えばKickr Coreの方が静かかな、という程度。

負荷のかかり方はKickr Coreの方がスムーズ

Kickr Coreがベルトドライブで大きなフライホイールを回すのに対して、T2は直接モーターで負荷をかけます。Kicrk Coreの方がベルトを介している分、負荷のかかり方が滑らかというかスムージングされているような感じだと思いました。

T2は直接負荷が調整されているので、ペダルが一周する間にも負荷が細かく変わるような感触があり、よりスムーズなペダリングが必要になるような感じでした。

ERGモードのレスポンスや安定感はKickr Coreに軍配

ZwiftでERGモードをオンにしてトレーニングするのがメインなのでERGモードで使った時の使い心地が一番気になる点でした。

ERGモードに関してはKickr Coreの方が指定されたパワーに達するのも早いし、一定のパワーに安定させる力も強く感じます。

T2はERGモードでパワーが変わった時に安定するまで若干時間がかかります。また一定のパワーになった後もペダリングが乱れるとパワーが簡単に上下するような印象です。例えばシッティングからケイデンスを一気に落としてダンシングに移行するようなことをすると、Kickr Coreは一瞬でペダルが重くなって指定のパワーで安定しますが、T2はペダルが重くなるまで時間がかかり、パワー値が大きく乱れます。

ある意味ではERGモード特有の何がなんでも同じパワーにしてやろうという強制力が弱いように感じるので、より自然な負荷のかかりかたと言えるのかもしれません。この辺りは人によって好みが別れるかもしれません。

ANT接続の際に、パワー計とスピード計で別れて認識

すごく細かいことなのですがGarminのEdge830でANT接続した際にT2はパワー計、スピード計それぞれで分かれて認識されます。

これの何がいいかというと、パワー計は使っているペダル型のパワーメータであるASSIOMA DUOを接続して、スピード計はT2を接続して別々に記録できることです。

ASSIOMA DUOはペダリング効率などのデータを残してくれるのでパワー計として記録するのに使いたいし、走行距離もログとして残したいのでスピード計としてローラー台のデータを使いたいのです。

前のKickr Coreは自分の設定の力が足りなかっただけかもしれないのですが、パワー計もスピード計も合わせてしか認識されなかったんですよね。

スピード計のスピードがパワーから換算しているっぽい

Kickr Coreのスピード計はフライホイールの速さだけから純粋に速度を出していました。

つまりKicrk Coreではあるギア比であるケイデンスで漕いだ場合は負荷がどのようになろうと一定の速度値が送信されていました。

一方でT2はギアが一定でも出しているパワーによってローラー台から送られてくる速度データが変わっているっぽいです。平坦で走った時にはパワーに対して大体このくらいだな、という速度が送信されてきます。

これの嬉しさは、ERGモードでトレーニングした時にある程度負荷に応じて走行距離が記録されるので、例えばリカバリ強度で30分走った時と、閾値強度で30分走った場合には走行距離もそれに応じて記録してもらえます。つまり実走と同じような感じになります。

まとめ

以上がとりあえず使ってみて気づいた点です。

差異をあえてあげれば上記のようなところになりますが、大雑把に言えば全く問題なく使えるスマートローラーだったので安心しました。

これから使ってみて、またちゃんとレビューしてみたいと思います。

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Taku
中国に駐在中のエンジニア。トライアスロンと中国語学習、最近はカメラにハマっています。
運動不足解消と体質改善のために2016年8月からランニングを始めました。過去に運動経験はなく、最初は走るだけで体調を崩すような体力のなさ。それでも練習を継続して2017年2月のフルマラソンを4時間38分で完走(個人的には偉業)。体質もすっかり改善され、ランニングの素晴らしさを実感しました。
5k 19:44|フルマラソン 3:38:06|トライアスロン(スタンダード) 2:40|中検3級|HSK5級
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