おすすめ度・・・★★★★ シンプルなローラー台でいいんだという人には圧倒的におすすめ!
去年の12月にミノウラのLR341という固定ローラー台を購入しました。これまでの半年、このローラー台を使用しましたので、このタイミングでLR341についてレビューしようかと思います。
使い方としてはもっぱら平日の夜に30分ほどトレーニングで使用するというものです。
結論としては普段のトレーニングに使う分には全く問題なく、満足しています。
2020.4.27追記
この記事を書いてから3年近くが経ちました。最近はコロナウイルスの影響で外で運動しにくいのですが、このローラー台のお陰でバリバリトレーニングできています。トレーニングアプリであるZwiftを合わせて使用していますので、Zwiftに必要なセットアップについても記事を書いたので、参考にどうぞ。
https://2b-runner.com/swift-minimum-setup
LR341レビュー
これが初めてのローラー台なので、ほかの機種との比較はできません。単純に自分自身が使ってみた満足度で評価をしてみました。星は5つが満点です。
静粛性…★★★★★
マンション住まいの身として購入前に一番気になっていたのが静粛性です。もし音や振動があれば平日の夜に使用するという使い方ができません。
いろんなサイトでレビューをみて静粛性の評価が高いこの機種を選びましたが、結果として静粛性にはとても満足しています。
40km/h以下の出力であれば本体からの音や振動はほとんどありません。40km/h以上になってくると負荷部分から若干キュイーンという音がかすかにでますが、それでも非常に小さいです。階下へと響きやすい低音成分や振動はほとんどありません。
むしろ自動車本体のチェーンの音や、一緒に回している家庭用扇風機の音がうるさいくらいです。
客観的意見として、薄い壁1枚へだてたリビングで過ごす妻にも聞いてみましたが、ほとんど何も聞こえないということでした。
負荷レベル…★★★★
走行時の負荷はL~Hの7段階で調整可能。それぞれの負荷レベルで速度とパワーを対応させたものがミノウラの公式Webに載っています(PDF)。下のグラフはその関係。
主観的な強度で判断すると、負荷レベル1が平地・無風での実走に対応しているように感じます。普段はこのレベルでトレーニングを実施しています。私にとってはこの負荷レベルで50km/h出した時が400~500Wくらいなのでこれで十分です。
ただし上級者にとっては最大負荷で50km/hを出しても600Wくらいなので、高強度トレーニング時に足りない人もいるかもしれません。
上記のグラフについて、もう一点。どうも全体にグラフのパワーは高すぎるように感じます。
例えば私がLTペース(心拍数170前後)で峠を登った場合、Stravaの記録(これも簡易ですが)では200Wくらいで登っているようです。
上記のミノウラのグラフだと200Wだすのに負荷1では25km/hくらいのはず。だけどこのスピードで回しても全然負荷が足りない感じです。心拍数もこのスピードだと130行かないくらい。LTに対応するのは35km/hくらいな気がします。
というわけでパワーの値の正確性に若干疑問があるのでマイナス★一つです。
ただ負荷レベルMaxにすると、ちょうど20km/hでLT付近の心拍数になって、その時の出力は199Wなので大体実感ともあっている気がします。負荷レベルMaxだと200W付近では速度×10がワット数になるので分かりやすく、最近はこの速度域でよくトレーニングしています。
例えばFTPが300W付近の人なら負荷レベル3にすると、時速30km付近で速度×10がワット数になります。トレーニングで狙いたい出力値に合わせて負荷レベルを調整する使い方がわかりやすいかなと思います。
このあたりのパワー値の正確性についてはいずれパワーメータを導入したときに検証したいと思いますが、いかんせんパワーメータは高い買い物なので、そんな日が来るかどうか。。。
(2018.9.21追記)
パワーメータを導入したので、この点について検証してみました。結果としてはやはりミノウラ公式サイトのパワー値は少し高めなようです。
Zwift使用時のパワーの精度についても確認してみました。ZwiftでLR341をパワーメータ無しで使用する場合、負荷レベルをZwift指定の”1″に設定して、スピードセンサーの速度からパワーを計算しています。
Zwift上でスピードから計算して表示されるパワーについては、パワーメータ上の表示とほぼ差はありませんでした。
したがって安くパワートレーニングをしたい場合、LR341とスピードセンサーを購入して、Zwiftを利用するのがオススメです。
使い勝手…★★★★
使い勝手といっても後輪を固定して負荷ローラーを押し付けるだけなので、特に問題ないですね。
また固定する際に後輪の車軸を固定するために回転させるレバーは精度の高さを感じさせる仕上がりで、ほとんど力を入れずに固定できます。
またLR340からLR341からの変更点として、レバーとは逆側についても回して位置を調整することができるようになりました。センターがオフセットした自転車でも確実に負荷ローラーのセンターにタイヤを持ってくることができます。
畳むと割とフラットになるので、レース会場で使うために車に積むときでも積載性はよさそう。
一点不満なのが、負荷ローラーを押し付けるためのねじが本体下部に斜め下向きについているので、しっかりとタイヤに押し付けようと回すのに若干回しにくい点。それでも慣れればなんともないですが。
楽しさ…★⇒★★★
これはLR341とは関係ないですが、固定ローラーはやっぱりつまらないです。ZwiftというPC上のトレーニングソフトを導入してからはかなり楽しくなったので★一つから三つへ。
それでも実走のほうが100倍楽しいですね。
トレーニングと割り切ればなんとかこなせるレベルです。
タイヤの摩耗…★★★★
タイヤドライブ式の固定ローラー台で気になるのが、タイヤがどの程度減るのかという点。これに関しても現時点では全く気になりません。ちなみに使用タイヤはContinentalのGP4000S2。
実は一度、練習後にローラー部を見てみると黒いタイヤ痕がついていることがありました。どうもローラーの押し付けが足りなかったようで、それ以降ローラーをタイヤにしっかりと押し付けることで発生していません。
ローラーを押し付けると締め付けるネジが急に重くなりますが、そこでやめずにネジをもう1/4回転くらい回して押し付けると具合がいいみたいです。
またタイヤの空気圧は、タイヤの推奨空気圧高め一杯にしています。これは押し付ける力に対してタイヤの変形量を小さくしたほうが、タイヤの転がり抵抗を小さくできるためです。負荷を高めたい場合は、空気圧を低めにしてもいいかもしれません。
負荷を一定にする場合は、押し付ける力と空気圧を一定にしたほうがいいと思います。
摩耗に関してはもっと距離を乗らないと分からない部分もありますが、現状問題なしです。
コストパフォーマンス…★★★★★
コスパ最高です。固定ローラーとしての機能を満足していながら、値段は2万円ちょっと。週末にしか自転車に乗れなかった(しかも家族との時間を犠牲にして!)のが、毎日でも乗れるようになりました。雨の日だってのれます。
少しうれしかったのが前輪を持ち上げるためのブロックが一個付属していたこと。付属しているとは知らずに、どうやって前輪上げようかなと考えていたので嬉しい誤算でした。
LR341の導入は自分の自転車生活にとって、非常に大きな変革といってもいいくらいの変化をもたらしました。
その他の感想
ローラー台を導入してよかった点は、平日のわずかな時間でもトレーニングできる点、花粉症で外に出たくない季節でもトレーニングできる点、冬のランニングのウォーミングアップに使える点、ランニングで疲労した脚のリカバリに利用できる点、など数え切れません。
今ではローラー台無しのトレーニング生活は考えられません。もっと早く導入しておけばよかったと後悔しているくらいです。
一方、ローラー台の良くない点はやはり楽しさが足りない点。そしてトレーニング中は結構暑い点。
楽しくない点は、PCで動画を見たり、スピードセンサーを追加して記録を残せるようにしたり、Zwiftを導入して大分緩和できました。トレーニングだと割り切ってしまえば、今は耐えられます。
暑さに関しては結構暑いです。真冬の冷え切った部屋でも、20分くらい漕げは扇風機が必要なレベルになります。それを利用して冬のウォーミングアップに使っているのですが。
これから暑くなる季節だと結構大変ですが、逆に季節が早いうちから暑熱馴化(暑さになれること)ができて、真夏のランのトレーニングに活きてくるのではないかと考えています。もちろんトレーニング中に熱中症にならないことが大前提ですが…
今年の夏に向けてローラー台トレーニングを継続して、効果を確認してみたいと思います。
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