Kickr Coreレビュー

おすすめ度・・・★★★★ 機能は素晴らしい。この機能に価値を見出せる人にはおすすめ!

ローラー台のこれまでずっとミノウラの固定ローラーであるLR341を使ってきました(LR341のレビュー記事はこちら)。今年の春にローラー台をスマートトレーナーであるWahooのKickr Coreに買い替えて使ってきたのでレビューします。

Kickr Coreを選んだ理由

インドアトレーニングのお供といえばZwift。私は基本的にZwiftのトレーニングモードが練習の主です。トレーニングメニューをこなすことで練習の効果も高いだろうし、何よりゲーム性があるのでただ漕ぐだけよりも圧倒的に楽しめます。今回はこのメニューをこなしてやるぞ!と気合を入れて臨む感じですね(本当にこなせるだろうか、とネガティブな気持ちになることも多いですが…)。

さてそのトレーニングモードですが、今までの固定ローラーLR341だと狙った負荷を出すのが難しいです。基本的にローラー台側の負荷は一定(切り替えられるけど、走行中に頻繁に切り替えるものではない)なので、自転車側のギアチェンジで負荷を調整しますが、狙った負荷に一発で合わせづらいです。少し負荷が足りないけど、一段重くすると負荷が高すぎる、というようなことも良く合って、ケイデンスをゆっくりにしたりして調整することになります。まずこれがなかなか面倒です。

またLR341自体はレビューでも書いたように非常に静かなローラー台なのですが、チェーンの駆動音などは当然発生します(バイク側の問題)。トレーニングモードで負荷が切り替わるときにはギアチェンジの音が結構な音で発生するのですが、こればっかりはどうしようもありません。頻繁に負荷が変わるときなんかは、どうしても近所迷惑にならないか気になってしまいます(特に早朝)。

最近のスマートトレーナーでは負荷を調整してくれるERGモードが搭載されているので、ずっと気になっていて購入することにしました。

ERGモードとは?

このERGモード、言葉で説明するのはなかなか難しいです。要は適当なギア、適当なケイデンスで自転車を漕いでいれば、スマートトレーナー側で負荷を調整して指定されたワットになるようになる仕組みです。

例えばメニュー上で200Wが指定されていれば、どんなにゆっくり漕ごうが、はやく漕ごうが200Wになる、ということです。当然、ゆっくり漕いだ場合はトルクが大きくなるのでペダルは激重になります。

なのでギアチェンジの必要もなければ、ケイデンスも自分の好きなケイデンスで回すだけです。脳ミソレスでトレーニングに集中できます。

ギアチェンジが無いので、早朝のトレーニングでも非常に静か。ギアも好きなギアを選べるので音が小さなフロントインナーで後ろは真ん中あたりを選ぶ、ということができてますます静かに。

インドアトレーニングには最高の機能です。

Kickr Coreの特徴

スマートトレーナーを選ぶにあたってネット上の情報を収集すると、メーカーとしてはWahooとTacx(今はGarmin傘下でGarminブランドで発売)の2つのメーカーが実績がある模様。安い買い物ではないので、この2つのメーカーから選ぶことにします。

フラッグシップになるのがWahooは無印のKickr、Tacx(Garmin)はNeo 2T。両者の違いはほとんど無いけど、敢えてあげるならTacx(Garmin)のNeo 2Tは直接負荷装置を回すのに対してWahooのKickrはベルトを通じて負荷装置を回すので、Neo 2Tの方が若干静かなこと。それとNeo 2TではZwiftの路面状態も再現できる(ガタガタ道ならガタガタする)よう。その分、値段も若干Neo 2Tの方が高いです。ただどちらも15万オーバーなので自分には手が出ないです。

そこで2ndグレードで比較すると、WahooはKickr Core、Tacx(Garmin)はNeo Fluxとなります。TacxのNeo Fluxは負荷装置をベルトで回す方式なのでKickr Coreと同じ。それ以外のスペックもほぼ同じです。

どちらにするか迷ったのですが、当時在庫があって即納可能だったWahooのKickr Coreに決めました。

Kickr Coreレビュー

注文した翌日には到着。早い。

結構大きな段ボールで到着。重さもなかなかあります。

ホイールと大きさ比較。高さがちょうど同じです。

付属品。電源ケーブルはプラグの形状に合わせていろんなタイプがあらかじめ入っています。日本向けには3ピンタイプのものが付属。

リアエンドのタイプに合わせて色々と付属。ディスクブレーキも対応しているみたい。10速用のスペーサーも付属。

スプロケットは付属していないので、別途購入して装着。

フライホイール部。結構重さがあるので、これで実走感が増しています。

設置したところを上から。幅60cmのヨガマットの上にピッタリ収まりました。

では実際に使ってみた感想を。

静音性・・・素晴らしい

まず静音性ですが、素晴らしいです。ローラー台からの音はほとんどありません。LR341も静かでしたが、それ以上です。

これくらいのレベルだとローラー台本体からの音というより、チェーンの駆動音やギアチェンジ時の音の方が遥かにうるさいので、もはや静音性に関しては差がつかない項目かもしれませんね。

実走感・・・まずまず

次に実走感。これは大きなフライホイールを搭載しているおかげか、LR341と比較して良いように感じました。特に負荷を小さくして速度を出すような使い方だとペダルを止めてもすぐに止まってしまうような変な感じはなく、ある程度空走してくれるような感覚があります。

もともと固定ローラーに実走感は期待していないですが、これは予想外に良かったですね。

ERGモードの使用感・・・最高!

肝心のERGモードですが、これが最高でした。勝手にパワーを調整してくれるので、ペダリングとトレーニングにかなり集中できます!今までのLR341だと狙ったパワーを出すために苦労していたのが嘘のようです。快適すぎてクラシックトレーナーにはもう戻れないです。

早朝にギアチェンジでガチャガチャ音をならしてしまうことも無いので、朝からしっかりと集中してトレーニングができます。

ERGモードが使えるという一点だけでも、スマートトレーナーを導入する価値はあると断言できます。

!Kickr Coreの注意点!

スプロケットが必要

スプロケットが付属していないので、自分で買って取り付ける必要があります。私は普段使っているのと同じカセットを買いましたが、ERGモードでほとんどギアチェンジの必要がないので、普段使わないギア比のものを買っておいて、持っているカセットの幅を広げといても良かったかなと思います。例えばめちゃくちゃ軽いギアを普段はトレーナーにつけておいて、ヒルクライムの時だけ自転車につけるとか。

取り付けのためには専用工具も必要です。私は下のやつを使っています。

電源プラグが3ピンタイプなのでアダプターが必要

付属している電源ケーブルのプラグがアースもある3ピンタイプなので、一般的な家庭用コンセントに差し込むにはアダプターが必要です。無理にアース取らなくても漏電の危険は少ないように思います(安全を保証するものではありませんが)。

まとめ

ロードバイクの室内トレーニング用にWahooのKickr Coreを購入しました。ERGモードを使用したくて導入してみましたが、狙い通りの使い心地の良さ。もうクラシックトレーナーには戻れないくらい気に入ってます。

ABOUT US
Taku
中国に駐在中のエンジニア。トライアスロンと中国語学習、最近はカメラにハマっています。
運動不足解消と体質改善のために2016年8月からランニングを始めました。過去に運動経験はなく、最初は走るだけで体調を崩すような体力のなさ。それでも練習を継続して2017年2月のフルマラソンを4時間38分で完走(個人的には偉業)。体質もすっかり改善され、ランニングの素晴らしさを実感しました。
5k 19:44|フルマラソン 3:38:06|トライアスロン(スタンダード) 2:40|中検3級|HSK5級
詳しいプロフィールはこちら→自己紹介