今後仕事で中国語を使う機会が出てきそうなので、先手を打って中国語の勉強をはじめました。中国語に関しては全くのゼロからスタートして3ヶ月で中国公式の中国語検定試験であるHSKの3級に合格したので、勉強法について記録しておこうと思います。
発音から開始
これまでの人生で中国語を全く勉強したことが無いので、完全なゼロ、真っ白な状態からのスタートです。何から手を付ければいいかもわかりませんが、とりあえずググって調べた結果、まずはピンインという中国語の発音の記載方法と発音の対応を覚えることから始めるのが良さそうということで発音の勉強からスタート。
使ったテキストはこちら。
CDもついていて、発音方法も詳細に記載されているので一通り学ぶことができます。
すこし余談で、私は英語についても独学でTOEIC 950点を取るところまで行けたのですが、その時に感じたのが音読の大切さ。単語を覚える際も自分の口でしっかり音読しながら覚えることで、リスニングやスピーキングの下地を作ることができると考えています。
中国語に関しても同じだろうという仮説を置いて勉強をしています。
話を戻して、発音方法が分からないと次の勉強に行くことができないので、とにかくこの本を一気に終わらせました。具体的に言うと、テキストにある練習問題や復習部分はひとまず飛ばして、ピンインと発音方法を一通りCDを聴きながら理解するのが良いです。
発音が難しいので、何度も何度も練習したくなるのですが、そうすると他の勉強(単語等)に手を付けられません。そこで完成度は二の次でとにかく一冊ひととおりやってしまうことに主眼を置きました。何度も練習して完成度を高めていくのはテキストを一通り終わらせてしまって、他の勉強も手をつけられるようになってからのほうが良いです。
私自身はこの本は週末の2日間で一気に終わらせました(発音できるようになったという意味でなく、ピンインを一通り理解したという意味です)。
次は基礎単語
次に手を付けたのが単語です。単語を何も知らない状態だと文法書などで勉強していても時間がかかってしょうが無いので、ある程度は一気に覚えてしまったほうが良いと考えました。
使ったのが下記のテキスト。
このテキストに記載の600単語を1か月半ほど掛けて覚えました。一日に1セクションもしくは2セクションのペースです。
本当は例文も音読しながらのほうが、理想の勉強なのですが、この段階では例文を読む労力が大きすぎたので、まずは単語のみをゴリゴリと覚えました。ここで大事なのがCDを聞いて、単語を発音しながら覚えることです。これで中国語の口の動かし方の習得+単語を音で覚えることでリスニング対策も同時に兼ねることができます。口を動かす発音もリスニングも、文法や単語と違って身体的なスキルなので、鍛えるのに時間がかかります。なので、毎日の単語を音読することで、コツコツとこの身体的なスキルを発達させることができると考えています。一朝一夕には身につかないのでコツコツが大事です。
単語の次に文法書
最低限の基礎単語を覚えたので次に文法に取り掛かりました。
中国語の文法に関しては後述のHSKのテキストで勉強を進めていくのですが、その前段階の本当の基礎の基礎の位置づけで下記のテキストを一通り読みました。
この本に関しては必須かと言われると微妙ですが、HSK3級のテキストだけだと基礎的すぎて出てこない事項についても記載しているので、時間があればやったほうがすんなりHSK3級のテキストに移行できると思います。
また各セクションごとに確認問題があり、理解を定着させることができます。後述のHSKのテキストだと簡体字を書く練習が不足するのですが、このテキストではしっかり書かせる問題があるのでライティング(写作)の対策にもなります。そういう意味でやっぱりやったほうが良いですね。
メインはHSK3級の公式テキスト
試験対策のメインは下記のHSK3級の公式テキストです。
各文法事項毎にUnitがあって、Unitの最後にHSKの形式を意識した練習問題がある、という形式です。さらにいくつかのUnitごとにHSK形式の実践問題があるので、本番に対してもこの練習問題+実践問題を解くことで対策できます。
使われている単語も公式のテキストだけあって、本番に出てくる単語を中心に網羅してくれているので、初歩の初歩で発音と単語を身に着けたら、あとはこの本だけやっていればOKです。
この本だけで不安な人は下記の過去問集をやってもいいかもしれませんが、このテキストを何周かしてしっかりと理解すれば全く問題無く合格できると思います。
リスニングは難しい
上記の勉強をすることでリーディング(阅读)とライティング(写作)については問題無くできるようになります。ただリスニング(听力)だけは最後まで苦手なままでした。点数でいうとリスニングが71点、リーディングが100点、ライティングが96点でした(それぞれ100点満点)。
これはリーディングとライティングは基本的には「知識」の問題なので、勉強して覚えればすぐにでも解けるのに対して、リスニングは「聞く」という身体的なスキルが必要なので、運動や楽器の演奏のようにある程度の期間の練習の積み重ねが必要なためだと思っています。
ただある程度単語が聞き取れれば問題を解くことができるので、単語を覚える際に音読を繰り返して単語を音で覚えておくのが良いと感じました。リスニングに関してはコツコツと継続した期間が効いてくるので、地道に頑張るしかないですね。個人的には音読がリスニング力の向上に効くと考えています。
まとめ
中国語をゼロから勉強して、3カ月でHSKの3級に合格することができました。仕事で必要になるのでこれからも勉強を継続して、今年中にHSK5級合格までいけたらなと考えています。