子連れでの長距離ドライブは大変です。
静かに長時間なんて乗っていてくれないし、飽きっぽいから休憩も必要。長時間の休憩を入れてようやく車に乗せて(これも結構大変だったりします)走り出しても、20分もすれば退屈して騒ぎ出す。。。
親も子供も移動が終わる頃にはクタクタになってしまいます。
我が家も二人子供がいて、長距離ドライブの際が少しでも楽になればとネットに書いている情報を一通り試してきたのですが、あることをやり始めてからというものこの長距離ドライブが劇的に楽になりました。
それが、朗読CDを聴かせることです。
子供が静かになるからもちろん親はうれしいし、退屈なドライブの時間を子供は楽しめるようになるので両者ともにハッピーに。さらにある程度時間が経つと、この朗読CDによる思わぬ教育上の効果も感じるようになりました。
そんな大人も子供もハッピーになれるこの方法について紹介したいと思います。最後にこれから始めようという方に、朗読CDのおすすめについてもまとめてみました。
Contents
朗読CDがおすすめな理由
朗読CDとはその名の通り、物語や童話を朗読してくれるCDのこと。
朗読CDがおすすめな理由は3つあります。
1.子供が物語に集中して静かになる
まず第一に、子供がドライブ中にとにかく静かになってくれるという点。
物語が始まると子供はあっという間に物語の世界に引き込まれて静かになります。ドライブ中は子供もやることが無くて退屈しているので本当に集中して聞いてくれます。
我が家では聞かせ始めた当初でも1時間弱は集中して聞いてくれたので、そこそこ距離を稼ぐことができました。そしてお話を聞くことに慣れた今では、2時間くらいは連続して平気で静かにしてくれています。こうなると、かなりの距離を一気に稼ぐことができるようになります。
またこの時間は子供の相手をする必要がなくなるので、親は運転に集中できて、かなり楽になりました。
2.酔いにくい
朗読CDの良さが、目を使わないので子供が酔わないという点。
よく子連れの長距離ドライブ対策としてDVDやスマホ動画を見せたりという方法があげられています。
確かに子供はテレビを見るのが大好きなので効果は高いと思いますが、画面をじっとみるので酔いやすい子だと酔ってしまいます。特に渋滞や市街地で加減速を繰り返すような場面だと酔いやすいですよね
うちの上の子は特に酔いやすい体質で運転中に画面や絵本はとても見せられません。
その点、朗読CDだと使うのは耳だけのおかげか酔いにくいですね。酔いやすい上の子も、これまで朗読CDを聞いていて酔ったことはありません。
むしろ朗読CDを聴いている間は、その世界に集中しているようで酔いにくいようです。
3.機器にお金がかからない
たとえ酔いにくい子供だったとしてもDVDを見せようと思うと追加で装置(リアシートモニタとか)を買わないといけないですよね。
その点、朗読CDは音楽をかける機器があれば再生可能、つまりほとんどの車で対応可能です。
またCD自体にお金がかかると思いきや、図書館のCDコーナーに行くと、割と朗読CDって置いてあることが多いです。それを利用すればタダで試してみることができます。まずは図書館のCDを借りてみて効果を試して、そのあといろいろとCDを買ってみるといいかと思います。
教育上の効果もありました
我が家では上の子が3歳のころから、車での移動の際は朗読CDを聴かせていました。主な理由は上で紹介したような、どちらかというと消極的な理由(親が楽したい、とかお金がかからない、とかです)からでした。
ですが、上の子が小学生になった今になって、朗読CDには教育上の効果が高く、むしろ積極的に聞かせたほうがいいと考えています。
感じた効果は次の4点です。
- 人の話を聞く力がつく
- 語彙力が強化される
- 想像力が豊かになる
- 本好きになる下地をつくる
人の話を聞く力がつく
朗読CDを聞くことで耳だけから情報を取ることに慣れるようです。人の話をしっかりと集中して聞けるようになったように感じます。
こちらが話したことや、幼稚園・小学校の先生の言うことを正しく・細かい部分までしっかりと理解して聞けるようになっていて、時にはこちらが聞き落としていたようなことまで教えてくれたりします。
また絵本の読み聞かせをしても、すごく集中して聞いてくれるようになりました。図書館に行ったときなど、あまりに何冊も読み聞かせをしてほしがるので最後はこちらが根負けするほどです。
語彙力が強化される
朗読CDでは、普段の日常会話ではあまり出てこないような単語まで出てきます。知らない単語が出てくる度に、どういう意味か聞いてきて、そのたびに理解しているようです。
年齢の割に語彙力があるので先生や回りの親たちに驚かれることが多いです。
想像力が豊かになる
朗読CDで物語を聴くことで想像力が豊かになるようです。動画と違い音だけで物語が展開する朗読CDならではの効果だと思います。
音の情報から自分の頭の中で情景を浮かべることで子供自身の想像力をフルに使って物語を楽しんでいますね。
今では自分のオリジナルの物語を沢山つくって、話して聴かせてくれるようになりました。
本好きになる下地を作る
これが一番大きな効果だと感じていますが、朗読CDnで物語に慣れ親しむことが本好きになる下地を形成してくれるようです。
物語が好きになる、絵本の読み聞かせを好きになる、語彙力がつく、想像力が豊かになる、これらの効果で本好きになるには容易に想像できますよね。
我が家の子供は二人とも本が大好きです。毎週図書館に行っては、気になる絵本を自分で選んで、家で暇な時間は自分で絵本を読んで時間を過ごすようになりました。
絵本に書かれていることを知りたいという強い好奇心のお陰か、平仮名や片仮名も勝手に覚えて読めるようになってくれています。
本から自分自身で情報を学び取ってくることは、生きていく上で非常に大事な力だと思っています。絵本や本が好きになってくれたらいいなと思っていましたが、朗読CDの思わぬ効果で本好きな子になってくれました。
おすすめの朗読CD
そんな嬉しい効果が沢山の朗読CDですが、何を選べばいいか難しいのも事実。
そこで私がこれまで買ったり、図書館で借りてみて、良いと思ったCDを紹介したいと思います。
おとえほんシリーズ
最初に買うのにお勧めのCDです。特に幼児向けには最初はこれを買っておけば間違い無いと思います。
日本昔話と世界昔話があり、収録されている話はどれもメジャーな話ばかり。
一話一話の長さが割と短めなので、2歳くらいの子供でも物語を最後まで集中して楽しめるんじゃないでしょうか。全体に音楽や朗読も明るめなので、オールマイティにどんな子供向けでもマッチしやすいです。
オススメポイント
- 一話一話が短め(6分程度)で小さい子供でも集中して聴ける
- 話の収録数が多い
- プロの声優ではない(女優の南果歩さんと鶴田真由さん)ので、子供が親しみやすい(お母さんが話してくれているよう)
- 音楽がキャッチーで明るいので聴きやすい
- 名作のエッセンスが楽しめる
対象年齢
2歳〜
また3枚が一緒になったギフトセットもあります。別々に買うよりもお得です。
おはなしの森シリーズ
こちらも有名な話を多く収録したシリーズです。物語のBGMや効果音がすべてアコースティック楽器で奏でられていて、音にこだわったCDですね。クオリティ的には大人も楽しめるんじゃないでしょうか。
私が好きなのはVol2に収録されているロバ王子。幻想的な音楽が物語にうまくマッチしています。
朗読も素直で聞きやすいですが、一話一話の長さが先ほどの音絵本シリーズより若干長く(10〜15分)なります。物語を聴くのに慣れた3,4歳の子供からなら確実に楽しめるかと思います。
オススメポイント
- 音楽と音へのこだわり
- 大人も楽しめる作品のチョイス。知らない物語も収録。
- 語り手の味のある語り
- ストーリー展開が丁寧で原作への愛を感じる
対象年齢
3,4歳〜
こちらも4枚セットがあり、まとめて買うとお得になります。
声ものがたりシリーズ
こちらはもう少し年齢が高めの子供向けのCDです。一枚のCDに二つの物語が収録されています。一話の時間が長い分、細かい描写までしっかりと表現されていて本格的な作りです。
対象年齢が高いと書きましたが、実際にはお話の内容にもよります。我が家では”7匹の子やぎ”などの話は、下の子供が2歳くらいのときには上の子と一緒に笑って楽しんでいました。
オススメポイント
- 細かい描写も手を抜かない本格派
- 音楽の雰囲気も各話それぞれに合わせて作り込まれており、それぞれの雰囲気を楽しめる
- 音楽の質が高く、大人が聴いても楽しい
対象年齢
5歳〜
おはなしクラシック くるみ割り人形
すこし朗読CDとは違いますが、クラシック音楽を子供向けにお話の朗読を入れて聞かせてくれるCDです。
くるみ割り人形自体の音楽ももちろん素晴らしいですが、このCDでいいのはペギー葉山さんの朗読。
本当に楽しそうに朗らかにくるみ割り人形の物語を話してくれるので、子供はもちろん大人も気分よく聞くことができます。
オススメポイント
- クラシックに手軽に触れられる
- 大人は名前だけは知っていた作品の内容を知ることができる→実際に本物を観に行きたくなる
対象年齢
5,6歳〜
ドラマ 宮沢賢治名作選集
宮沢賢治の名作を収録したCDです。ラジオドラマ仕立てになっていて大人でも楽しく聴けるCDになっています。
私と子供のお気に入りは「銀河鉄道の夜」です。陰鬱な前半部分、銀河鉄道が登場する場面のきらびやかさ。まるで映像を観ているかのような錯覚に陥るくらい物語に没頭してしまいます。
大正時代〜昭和初期に書かれた物語とは思えない時代を超えた作品ですね。宮沢賢治の凄さが大人になってから改めて理解できました。
オススメポイント
- 圧倒的な世界観の物語
- 宮沢賢治の凄さが分かる
対象年齢
5,6歳〜
番外編;NHKラジオ第二「お話でてこい」
ここまでCDを挙げてきましたが、実は一番気に入っているのはCDではないんです。
一番気に入っているのがNHKのラジオ第二で隔週(翌週の同じ時間は再放送)月・火・水の午前9:30から15分間放送される物語の朗読番組「お話でてこい」
1954年から63年!続く長寿番組です。さすがに様々な世代の子供達へとお話を提供してきただけあって、子供のツボを押さえまくっていて安定感抜群です。
最初のオープニングの音楽、語り手の冒頭での語りかけで子供の注意を引きつけると、あとは楽しい音楽、聞き取りやすい語りで物語を展開して子供の心を掴んで離しません。
年少・年中・年長向けと三段階あるのもいいですね。年長向けはかなり本格的な内容のもの(文学作品そのままだったりします)もあるので大人でも楽しめます。
もちろん無料で聴けるのでこの時間にラジオを掛けられれば聴かせてみてください。
私はPCで取り込んで、車の中にUSBで持ち込んで聞いていますが、過去のお話も手に入れたいので、NHKさん是非CD出してください!!
まとめ
子供との長距離ドライブの対策として聴き始めた朗読CD。今では家の中でも聴くほど子供も大人もハマっています。
子供の教育上も良い効果を感じいるので本当におすすめです。
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